【会社概要を徹底調査】十勝大福本舗はどんな和菓子メーカーなのか?
株式会社十勝大福本舗は、北海道中川郡幕別町に本社を置く和菓子・食品メーカーです。主な事業は、和菓子の製造販売、自社製餡、コンビニエンスストア向けチルドスイーツ、スーパー・飲食店向け商品、OEM製造、海外向け菓子事業です。
公式会社概要によると、創業は1956年3月1日、法人設立は1961年4月26日。創業時から現在の社名だったわけではなく、当初は製パン業からスタートしています。
2026年10月時点の公式情報を整理すると、会社の基本情報は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社十勝大福本舗 |
| 創業 | 1956年3月1日 |
| 設立 | 1961年4月26日 |
| 本社 | 北海道中川郡幕別町緑町7番地 |
| 代表取締役社長 | 駒野裕二 |
| 資本金 | 9,500万円 |
| 従業員数 | 社員200名、パートナースタッフ400名 |
| 主な事業 | 和菓子製造、製餡、コンビニ向け商品、OEM、海外事業 |
| 主な製造拠点 | 北海道幕別・江別、埼玉県三芳町 |
| 東京オフィス | 東京都渋谷区渋谷3-1-1 PMO渋谷Ⅱ 406号室 |
出典:株式会社十勝大福本舗公式「会社概要」。従業員数は公式掲載値。
1956年の創業から現在までの歩み
同社の沿革で興味深いのは、現在の主力事業である大福を最初から専門にしていたわけではない点です。
1956年、北海道白糠町で製パン業として事業を開始。その後、学校給食用パンの製造などを手掛けながら、十勝地域へ拠点を移し、菓子製造へと事業を広げていきました。
1981年には十勝大福餅専用工場を新設。1998年4月には社名を株式会社十勝大福本舗へ変更しています。ここが現在の企業ブランドにつながる大きな転換点です。
さらに、2000年代には製餡工場や菓子工場を改築し、製造能力を強化。2017年以降は食品安全認証の取得や海外製造拠点の整備を進めています。
特に2020年代の動きは、国内の和菓子製造会社から、海外市場も視野に入れた食品製造企業へと事業領域を広げていることを示しています。
会社の特徴を一言で表すと?
十勝大福本舗の特徴は、原材料の調達から餡の製造、和菓子の加工、販売先に応じた商品開発までを幅広く手掛けていることです。
一般消費者から見ると大福やおはぎのメーカーですが、企業間取引の側面では、コンビニ向け商品の製造や小売業者のプライベートブランド開発も担っています。
つまり、店頭で目にする和菓子だけでなく、流通企業の商品企画を支える製造パートナーとしての顔も持っているのです。
【商品一覧】豆大福・おはぎ・どら焼き・たい焼きの魅力
十勝大福本舗の公式商品情報では、大福、おはぎ、焼成菓子、団子、切りもち、季節商品、その他の商品というカテゴリーが設けられています。
昔ながらの定番和菓子を中心にしながら、クリームを使用した大福や、焼成設備を活用するどら焼き・たい焼きなど、幅広い商品を扱っている点が特徴です。
大福シリーズ:豆大福・草大福・クリーム大福
豆大福
餅生地と豆の食感、餡の甘さを組み合わせた定番和菓子。十勝大福本舗の公式商品一覧にも掲載されています。
草大福
よもぎを使った緑色の餅菓子。草餅ならではの風味を楽しめる商品カテゴリーです。
クリーム大福
餅とクリームを組み合わせた和洋折衷タイプ。伝統的な大福とは異なる商品開発の方向性が見られます。
大福はシンプルな菓子に見えますが、餅生地の柔らかさ、餡の水分、豆の食感など、複数の要素のバランスが仕上がりを左右します。
大量生産する場合には、製造後の食感の変化や流通中の品質維持も考慮しなければなりません。こうした課題に対応するためにも、自社製餡や冷凍技術などの製造ノウハウが重要になります。
おはぎ:つぶあん・きなこ
おはぎ(つぶあん)
粒の食感を残した餡を使う定番商品。小豆の風味が商品のおいしさを左右します。
おはぎ(きなこ)
きなこの香ばしさを生かした商品。餡の味わいと米の食感との組み合わせが魅力です。
おはぎは小豆の品質だけでなく、もち米や米の炊き方、餡の甘さなどが総合的に影響する和菓子です。
同社が小豆の品種改良や自社製餡に取り組んでいることを踏まえると、おはぎは原材料への取り組みが商品価値に結び付きやすいカテゴリーの一つです。
どら焼き・たい焼きなどの焼成商品
どら焼き
生地と餡を組み合わせた焼成菓子。
たい焼き
魚形の生地に餡などを入れた和菓子。
どら焼きやたい焼きは、餅菓子とは異なる焼成技術が必要です。公式商品一覧には両方が掲載されており、製造設備の面でも幅広い対応力を持つことが分かります。
そのほか、三色団子、豆・草の切りもち、桜餅、柏餅、さくら饅頭、白玉ぜんざい、磯部もちなどもラインアップされています。
商品はどこで買える?通販は可能?
公式FAQによると、商品はスーパーマーケット、量販店、一部の直営店などで販売されています。ただし、商品ごとに販売期間や取り扱い店舗が異なり、すべての商品が常時販売されているわけではありません。
また、2026年10月時点の公式FAQでは、通信販売は行っていないと案内されています。特定の商品を探している場合は、商品名と居住地域を添えて公式窓口に問い合わせる方法が確実です。
【十勝産小豆と自社製餡】帯広畜産大学・十勝農業試験場との共同研究
十勝大福本舗を理解するうえで、特に注目したいのが小豆への取り組みです。
同社は北海道幕別町の本社工場で餡を自社製造しています。原材料には地元農家と協力して選んだ十勝産小豆を中心に使用し、十勝の水で炊き上げる製法を採用しています。
これは単に北海道産の原料を仕入れているという話ではありません。原料の特性を理解し、餡の製造工程まで自社で担うことで、商品づくりの基盤を強化している点が重要です。
帯広畜産大学と進める小豆の品種改良
公式の製餡事業紹介では、帯広畜産大学と十勝農業試験場との共同品種改良に取り組んでいることが明らかにされています。
この研究の目的は、製餡に適したおいしい小豆品種を確立することです。
従来の小豆の品種改良では、収量の向上や耐病性の改善など、生産者にとってのメリットが重視されてきました。一方、十勝大福本舗が紹介する取り組みでは、おいしさや加工性という、実際に餡を製造する側の視点が重視されています。
これは食品メーカーが原料の開発段階から関わる取り組みです。農業生産者にとっては栽培しやすさが大切ですが、製餡メーカーにとっては炊き上げた際の風味や加工適性も欠かせません。
両者の視点を結び付けることで、生産と加工の双方にメリットのある品種を目指しているのです。
これまでの品種改良と何が違う?
| 比較項目 | 従来の主な視点 | 同社が紹介する今後の視点 |
|---|---|---|
| 主な目的 | 収量向上 | おいしさの向上 |
| 改良の方向性 | 耐病性などの改善 | 加工性の改善 |
| 重視する立場 | 生産者 | 実需者・消費者 |
| 商品への影響 | 安定した原料生産 | 餡の品質向上への可能性 |
| 研究連携 | 農業分野の研究 | 帯広畜産大学・十勝農業試験場との共同品種改良 |
出典:十勝大福本舗公式「製餡事業」。
ここで重要なのは、品種改良への参加と、特定の新品種がすでに商品に採用されていることは別だという点です。公式紹介は研究の方向性と目的を説明していますが、具体的な新品種の名称や量産採用時期までは示していません。
小豆の研究が和菓子メーカーにもたらす意味
和菓子の味は、職人の技術だけで決まるわけではありません。原料となる小豆の性質が違えば、餡の風味や炊き上がり、加工のしやすさにも違いが生まれます。
特に大福やおはぎのように餡が商品の中心となる菓子では、原料の品質が商品価値に直結します。
そのため、原料を購入して加工するだけでなく、大学や農業試験場と協力して原料そのものの改良に関わることは、長期的な競争力につながる可能性があります。
十勝大福本舗の強みは、十勝という産地のブランドを使うことだけではなく、地域の農業と食品加工を結び付けようとしている点にもあります。
【工場と品質管理】FSSC22000認証・コンビニ向け和菓子の製造体制
十勝大福本舗は、商品を製造する工場を用途に応じて使い分けています。北海道の幕別工場、江別工場、埼玉県の東京工場は、それぞれ異なる役割を担っています。
工場紹介では、体温チェック、健康確認、手洗い、消毒、エアシャワーなどの衛生工程に加え、監視体制やトレーサビリティを整えていると説明されています。
3つの工場の役割を比較
本社幕別工場(北海道)
和菓子製造と自社製餡を担う中心拠点。地域農家との連携や十勝産原料の活用にも関わっています。
東京工場(埼玉県三芳町)
コンビニ向け商品の製造に特化。365日24時間稼働し、多品種・短サイクルの生産体制を採用しています。
江別工場(北海道)
高付加価値商品やオリジナル商品の開発・製造、海外輸出向け商品の製造を担います。
FSSC22000とは?取得工場を確認
FSSC22000は、食品安全マネジメントシステムに関する国際的な認証規格です。食品の製造工程における危害要因の管理や衛生管理体制など、食品安全を組織的に維持するための仕組みを評価します。
十勝大福本舗の公式沿革によると、江別工場は2023年6月、本社幕別工場は2024年9月にFSSC22000認証を取得しました。
一方、東京工場については、2017年にNDF(日本デリカフーズ協同組合)のHACCP認証、2019年にJFS-B規格の適合証明を取得したという沿革が掲載されています。
つまり、すべての工場が同じ認証を取得しているわけではありません。工場ごとの役割と認証実績を分けて理解する必要があります。
コンビニ向け和菓子は1日10万食以上
同社の事業の中でも規模の大きさがうかがえるのが、コンビニエンスストア向けのチルド和スイーツ製造です。
公式のコンビニ向け事業紹介では、1日10万食以上の商品を製造していると説明されています。
この数字から分かるのは、同社が単に伝統的な和菓子を製造する会社ではなく、大規模な食品供給を支えるメーカーでもあるということです。
コンビニ商品は、商品の入れ替わりが比較的速く、販売先の企画や季節に合わせた商品開発が求められます。東京工場では365日24時間稼働、多品種・短サイクル生産という体制を採用しており、こうした需要に対応しています。
また、原材料の受け入れから製造・出荷までの温度管理、異物混入防止、アレルゲン対応、トレーサビリティなども品質管理の対象です。
コンビニで販売される和菓子の製造会社を調べる際には、商品名だけでなく、こうした製造体制にも目を向けると、メーカーの役割が理解しやすくなります。
【OEM・商品開発】十勝大福本舗は他社ブランドの和菓子も製造する
十勝大福本舗の事業は、自社ブランドの商品を製造して販売するだけではありません。
公式のリテール・フードサービス向け事業紹介では、他社ブランド商品のOEM製造や、小売業者と協力したプライベートブランド商品の開発にも対応していると説明されています。
OEMとは、委託を受けたメーカーが、依頼企業のブランド名で商品を製造する仕組みです。消費者から見れば販売元のブランドが目立ちますが、実際の製造を別の食品メーカーが担当するケースがあります。
OEM商品開発はどのように進む?
公式サイトでは、オリジナル商品の開発について、次のような工程が紹介されています。
お問い合わせ
企業側から作りたい商品やイメージを相談。
ヒアリング
仕様、数量、価格、納期などを確認。
企画案の提案
要望に基づいた商品企画を検討。
試作品の提案
試作品を通じて味や仕様を具体化。
最終調整
仕様やデザインなどを確定。
工場での生産テスト
実際の製造ラインで生産可能かを確認。
契約・条件確定
テスト結果を踏まえて最終条件を決定。
本生産・納品
正式な製造を開始し、商品を届ける。
この工程を見ると、同社のOEM事業は単純な受注生産だけではないことが分かります。商品企画や試作の段階から関わり、製造テストまで実施する仕組みです。
OEMに向いている企業とは?
特に相性がよいと考えられるのは、和菓子や和スイーツを自社ブランドで販売したい小売企業、スーパー、飲食店などです。
自社で製餡設備や菓子製造工場を持たない企業でも、専門メーカーの製造技術を活用することで、独自商品を展開できる可能性があります。
一方、商品ごとに数量や価格、納期、仕様などの条件調整が必要です。OEMを検討する企業にとっては、企画段階から製造可能性まで相談できることがメリットになります。
公式FAQでもOEM製造や共同開発の相談を受け付けていると案内されています。具体的な相談では、希望商品、数量、販売予定などを問い合わせフォームから伝える仕組みです。
【海外展開と2026年最新動向】タイ・ベトナム・東京オフィスの役割
十勝大福本舗の2026年の企業動向で注目したいのが、海外製造拠点の拡充と東京オフィスの開設です。
公式会社概要には、タイの関連会社とベトナムの関連会社が掲載されています。また、海外事業紹介では、香港、アメリカ、ニュージーランドなどへの輸出実績や販路について説明されています。
タイの製造拠点:ASEAN市場を視野に
タイには、Sunflour Tokachi Foods International Co., Ltd.という関連会社があります。
公式会社概要によると、所在地はタイのパトゥームタニ県クローンルワン郡にあるナワナコーン工業団地です。ASEAN域内外を商圏とする菓子製造販売を行っています。
製造設備には、製餡設備やどら焼きの焼成機、トンネルオーブンなどがあり、大福をはじめとする和菓子のほか、チーズケーキやシュークリームなどの製造にも対応しています。
タイの拠点は2017年5月に関連子会社を設立し、2019年2月に工場が稼働したという沿革が掲載されています。
ベトナムの関連会社は2025年10月に設立
さらに、同社は2025年10月にベトナムの関連子会社を設立しています。
会社名はTOKACHI FOODS VIETNAM COMPANY LIMITED。公式会社概要によると、ベトナムのタイニン省に拠点を置き、日本、ベトナム国内、欧米市場を商圏とする菓子製造販売を事業内容としています。
特に注目されるのが、たい焼きを中心とする製造計画です。日本への輸出だけでなく、欧米市場やベトナム国内での販路拡大も掲げています。
冷凍和スイーツの製造技術と品質管理体制を活用する方針も示されており、海外での販売に加え、製造拠点そのものを海外に持つ戦略が見えてきます。
香港・アメリカ・ニュージーランドにも展開
公式のグローバル事業紹介では、香港、アメリカ、ニュージーランドなどが海外展開先として紹介されています。
販売先はコンビニエンスストア、アジア系スーパー、レストランなど多岐にわたります。日本の和菓子をそのまま輸出するだけでなく、現地の販売環境や需要に合わせて商品を届ける体制を整えていることが特徴です。
また、江別工場はFSSC22000認証を取得し、主に海外市場向け商品の製造を担当しています。輸出を見据えた食品安全管理が、海外事業を支える重要な基盤になっています。
2026年3月、東京オフィスを開設
2026年の新しい動きとして、公式沿革には2026年3月の東京オフィス開設が記載されています。
所在地は東京都渋谷区渋谷3-1-1、PMO渋谷Ⅱ 406号室です。
これまでの東京工場は埼玉県入間郡三芳町にあり、コンビニ向け商品の製造に特化した拠点として稼働しています。一方、2026年に開設された東京オフィスは東京都渋谷区にあります。
この2つは別の拠点です。東京工場が製造機能を担うのに対し、東京オフィスは会社概要に新たに掲載された事業拠点として位置付けられています。
東京オフィスの開設によって、首都圏の取引先との連携や商品企画、営業活動などを進めやすくする狙いが考えられます。ただし、具体的な部署構成や開設目的の詳細については、公式沿革に記載された開設情報とは区別して捉える必要があります。
2026年までの主要な転換点
| 年月 | 出来事 | 事業上の意味 |
|---|---|---|
| 1956年3月 | 白糠町で製パン業を創業 | 企業の出発点 |
| 1961年4月 | 株式会社駒野製パン所を設立 | 法人化 |
| 1981年12月 | 十勝大福餅専用工場を新設 | 大福製造を強化 |
| 1998年4月 | 十勝大福本舗に社名変更 | 現在の企業ブランドへ |
| 2017年5月 | タイ関連子会社を設立 | 海外製造体制の整備 |
| 2019年2月 | タイ工場が稼働 | ASEAN市場への展開 |
| 2023年6月 | 江別工場がFSSC22000取得 | 食品安全管理の強化 |
| 2024年9月 | 本社工場がFSSC22000取得 | 国内製造拠点の品質管理強化 |
| 2025年10月 | ベトナム関連子会社を設立 | 海外製造・販売網の拡張 |
| 2026年3月 | 東京オフィスを開設 | 首都圏の事業拠点を拡充 |
出典:十勝大福本舗公式会社概要・沿革。
こうして並べると、同社の発展は、製パンから和菓子へ、国内製造から海外製造へ、そして自社商品からOEM・海外向け商品へと、事業の幅を広げてきた歴史として理解できます。
【プロの結論】十勝大福本舗の強みと今後の成長をどう見るべきか
十勝大福本舗の企業価値を考える際、単純に「大福がおいしいメーカー」という見方だけでは全体像を捉えきれません。
注目すべきなのは、原材料、研究開発、製造設備、品質管理、販売先、海外拠点が一つの事業構造としてつながっていることです。
強み1:十勝産小豆を軸にした原材料戦略
十勝産小豆を中心に原材料を選び、幕別工場で自社製餡を行う体制は、同社の製品づくりを支える重要な基盤です。
さらに、帯広畜産大学と十勝農業試験場との共同品種改良によって、原料の段階から品質向上を目指している点も特徴です。
原材料の産地、加工技術、商品開発を結び付けられることは、他社との差別化につながる可能性があります。
強み2:伝統菓子と大量生産の両立
豆大福やおはぎのような伝統的な和菓子は、シンプルだからこそ品質の安定が難しい商品です。
同社はコンビニ向けに1日10万食以上を製造する体制を持ちながら、東京工場では人の手による繊細な工程も取り入れています。
大量生産に必要な設備と、和菓子特有の食感や仕上がりを守る作業を組み合わせていることが、事業上の強みと考えられます。
強み3:OEMによる企業間取引の広がり
自社ブランドの販売に依存せず、他社ブランドの製造やプライベートブランドの開発も行っていることは、販売先を広げるうえで重要です。
自社商品だけでなく、スーパーや小売企業の企画に合わせて商品を製造できるため、取引先のニーズに応じた事業展開が可能になります。
強み4:海外市場を見据えた生産体制
タイに続いてベトナムにも関連会社を設立したことは、海外市場を長期的な事業領域として捉えていることを示しています。
日本から完成品を輸出するだけでなく、現地の製造拠点を活用することで、供給体制や市場対応の選択肢が広がります。
一方で、今後注目すべき課題は?
海外展開には、現地の嗜好への対応、原材料の調達、品質管理、人材確保、物流など複数の課題があります。
また、コンビニ向け商品の大量生産では、原材料価格や製造コスト、商品の入れ替わりへの対応も重要になります。
十勝産小豆の価値を維持しながら、海外市場やOEM事業でも競争力を確保できるかが、今後の成長を考えるうえでの注目点です。
十勝大福本舗の商品・企業情報を調べる人の判断基準
| 調べたいこと | 確認するポイント |
|---|---|
| 商品を購入したい | 商品名、販売店舗、販売期間 |
| 豆大福やおはぎの特徴を知りたい | 餡の原料、商品カテゴリー |
| メーカーとしての実力を知りたい | 製造拠点、品質管理、研究開発 |
| OEMを依頼したい | 商品仕様、数量、価格、納期 |
| 海外取引を検討したい | 輸出先、海外工場、対応商品 |
| 企業の最新情報を知りたい | 公式会社概要、沿革、お知らせ |
一般消費者にとっては、実際に購入できる商品や販売店舗を確認することが大切です。一方、企業の取引先やOEMを検討する担当者にとっては、製造能力、品質認証、商品開発の工程が判断材料になります。
同じ十勝大福本舗という企業でも、消費者と法人では見るべき情報が異なるのです。
【十勝大福本舗に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:十勝大福本舗はいつ創業した会社ですか?
A1:1956年3月1日です。北海道白糠町で製パン業として創業しました。1961年に株式会社駒野製パン所として設立され、1998年4月に株式会社十勝大福本舗へ社名を変更しています。
Q2:十勝大福本舗の商品には何がありますか?
A2:公式商品一覧には、豆大福、草大福、クリーム大福、おはぎ(つぶあん・きなこ)、どら焼き、たい焼き、三色団子、切りもち、桜餅、柏餅、白玉ぜんざいなどが掲載されています。販売商品や取り扱い店舗は時期によって異なります。
Q3:十勝産小豆を自社で製餡しているのですか?
A3:はい。北海道幕別町の本社工場で自社製餡を行っています。地元農家と協力し、十勝産小豆を中心とした原料を選定しています。また、帯広畜産大学と十勝農業試験場との共同品種改良にも取り組んでいます。
Q4:十勝大福本舗の工場はFSSC22000を取得していますか?
A4:公式沿革によると、江別工場が2023年6月、本社幕別工場が2024年9月に取得しています。東京工場については、NDFのHACCP認証やJFS-B規格の適合証明取得実績が掲載されています。
Q5:十勝大福本舗の商品は通販で購入できますか?
A5:2026年10月時点の公式FAQでは、通信販売は行っていないと案内されています。商品はスーパーマーケット、量販店、一部の直営店などで販売されています。販売状況は商品や店舗によって異なります。
Q6:十勝大福本舗はOEM製造に対応していますか?
A6:対応しています。他社ブランド商品の受託製造やプライベートブランド商品の開発を行っています。お問い合わせ、ヒアリング、企画、試作、生産テストなどの工程を経て商品化を進めます。
Q7:2026年に開設された東京オフィスはどこにありますか?
A7:東京都渋谷区渋谷3-1-1、PMO渋谷Ⅱ 406号室です。公式沿革では2026年3月の開設と記載されています。埼玉県三芳町にある東京工場とは別の拠点です。
まとめ:十勝大福本舗は十勝の素材と製造技術を世界につなぐ和菓子メーカー
十勝大福本舗は、1956年に北海道白糠町で製パン業として創業し、十勝の地で和菓子メーカーへと成長してきた企業です。
豆大福やおはぎ、どら焼き、たい焼きといった商品を展開する一方、十勝産小豆を使った自社製餡、帯広畜産大学・十勝農業試験場との品種改良、FSSC22000認証工場の運営など、製造の根幹に関わる取り組みも進めています。
さらに、コンビニ向け和菓子の大量生産、OEMによる商品開発、タイ・ベトナムの海外拠点、2026年3月の東京オフィス開設など、事業領域は国内外に広がっています。
今後の注目点は、十勝産小豆を中心とする原材料へのこだわりを維持しながら、海外市場や企業向けの商品開発でどこまで存在感を高められるかという点です。
十勝大福本舗は、伝統的な和菓子のおいしさを追求するだけでなく、農業、食品研究、工場生産、流通、海外事業を結び付ける企業です。店頭で見かける一つの大福の背景には、こうした幅広いものづくりの仕組みが存在しています。
主な参照資料:株式会社十勝大福本舗公式「会社概要」「商品情報」「製餡事業」「工場のご紹介」「コンビニ向け事業」「リテール・フードサービス向け事業」「グローバル事業」「お問い合わせ・FAQ」。 (出典: 十勝 大福 本舗(Yahoo!ニュース))