【世界卓球2026女子団体の最終順位】日本が銀、中国が金メダルを獲得
世界卓球2026ロンドン大会の女子団体は、4月28日から5月10日までイギリス・ロンドンで開催された。世界選手権100周年の節目となる大会で、女子団体には64チームが参加。日本は決勝まで勝ち進み、中国と優勝を争った。
最終的な女子団体のメダル順位は以下のとおり。銅メダルは準決勝で敗れたルーマニアとドイツが獲得した。
中国
金メダル・大会7連覇
日本
銀メダル・6大会連続準優勝
ルーマニア
銅メダル
ドイツ
銅メダル
日本卓球協会の大会最終結果と欧州卓球連合の発表でも、この4チームの順位が確認できる。
日本にとっては、2014年東京大会から続く6大会連続の銀メダル。2014年、2016年、2018年、2022年、2024年、2026年と、世界選手権の団体戦で決勝に進みながら、いずれも金メダルには届かなかった。
ただし、今大会の日本は中国に一方的に敗れたわけではない。第3試合終了時点では2対1とリードし、あと1勝で優勝というところまで迫っていた。試合内容を見れば、今回の決勝がどれほど接戦だったかが分かる。
【日本対中国2対3】女子決勝全5試合のスコアを完全整理
5月10日の女子団体決勝は、5試合を行い、先に3勝したチームが優勝する方式で実施された。日本は張本美和、早田ひな、橋本帆乃香の3選手を起用。中国は王曼昱、孫穎莎、蒯曼が出場した。
決勝の対戦順と各試合のゲームスコアは次のとおりだ。ゲームスコアは日本選手から見た順番で記載している。
出典:日本卓球協会公式大会記録、テレビ東京卓球NEWSの決勝結果。
試合の流れを振り返ると、日本は第1試合で先制し、第2試合で追いつかれたものの、第3試合で再びリード。スコアは日本2対1中国となり、金メダルまであと1勝に迫った。
しかし、第4試合で孫穎莎が張本美和をストレートで下し、試合は2対2の振り出しに戻る。最終第5試合では王曼昱が早田ひなを3対0で破り、中国の優勝が決定した。
日本が先に王手をかけながら逆転されたという点で、今回の決勝は結果だけでなく、試合の流れそのものにも大きな意味があった。
【張本美和・橋本帆乃香が勝利】孫穎莎の2勝が決勝を左右した
今回の決勝を個人別に見ると、日本の勝利を支えたのは張本美和と橋本帆乃香だった。一方、中国の優勝を決定づけたのは、孫穎莎の圧倒的な2勝と、最終戦を制した王曼昱の存在だった。
張本美和が王曼昱に初勝利
日本代表・木下グループ
決勝の幕開けで最も大きなインパクトを与えたのが、張本美和の勝利だった。
対戦相手の王曼昱は、世界トップクラスの実力を持つ中国の主力選手。テレビ東京の大会報道によると、張本はこの試合まで王に対して0勝11敗だった。
しかし、ロンドンの決勝では立ち上がりから積極的な攻撃を見せ、第1ゲームを11-4、第2ゲームを11-9で連取。王曼昱に2ゲームを奪い返されて最終第5ゲームに持ち込まれたが、最後は11-4で勝ち切った。
過去の対戦成績を覆したこの勝利は、単なる1勝以上の価値を持つ。中国のエース級選手に対して、決勝の舞台で勝ち切れることを示したからだ。
早田ひなは孫穎莎、王曼昱に連敗
日本代表・日本生命
早田ひなは決勝で2試合を担当したが、孫穎莎と王曼昱にいずれも0対3で敗れた。
第2試合の孫穎莎戦では、7-11、7-11、8-11。第5試合の王曼昱戦では、7-11、7-11、5-11という結果だった。
特に最終戦では、王曼昱の力強いドライブと安定したラリーへの対応に苦しんだ。第1ゲームから連続失点を許し、第2ゲームも中盤で追い上げを図ったものの、王の安定したプレーを崩せなかった。
早田にとっては悔しい結果となったが、決勝の最終戦を任されたこと自体、日本チームにおける経験と役割の大きさを示している。
橋本帆乃香がカットプレーで蒯曼を撃破
日本代表・デンソー
日本が優勝に王手をかけるうえで欠かせなかったのが、橋本帆乃香の勝利だ。
橋本は中国の若手実力者である蒯曼と対戦。得意のカットプレーを軸に粘り強い守備を展開し、相手の攻撃を受け止めながら得点を重ねた。
第1ゲームを11-6で先取した後、第2ゲームは5-11で落とした。しかし、第3ゲームを11-6、第4ゲームを11-8で奪い、3対1で勝利した。
中国の強力な攻撃陣に対し、守備型の選手が決勝で勝ち星を挙げたことは、日本の戦術的な選択肢の広さを示す結果だった。
孫穎莎が2勝、王曼昱も最終戦で勝利
中国代表
中国の勝利を決定づけた中心選手が孫穎莎だった。
第2試合では早田ひなに3対0、第4試合では張本美和に3対0。どちらの試合もゲームを1つも落とさず、決勝で2勝・ゲーム獲得率100%という成績を残した。
特に第4試合は重要だった。日本が2対1とリードしていた状況で、張本美和の勢いを止めなければ、中国の優勝はさらに難しくなる。孫穎莎は11-2、11-4、11-6と圧倒し、試合を最終第5試合につないだ。
中国代表
王曼昱は第1試合で張本美和に敗れたものの、最終第5試合では早田ひなを3対0で破った。
一度敗れた相手との試合で取りこぼさず、中国の優勝を決めた点は大きい。孫穎莎の2勝だけでなく、王曼昱が最終戦で立て直したことも、中国の総合力を象徴している。
今回の決勝は、張本と橋本がそれぞれ1勝を挙げた日本に対し、中国は孫穎莎が2勝、王曼昱が1勝。3人の選手が勝利を分担した形となった。
【世界卓球2026女子準決勝結果】日本はドイツを3対0で撃破
日本は決勝に進むまで、安定した戦いを続けていた。特に準決勝のドイツ戦では、3選手がそれぞれ勝利し、マッチカウント3対0のストレート勝ちを収めている。
女子準決勝の試合結果
日本 3-0 ドイツ
- 第1試合:張本美和 3-1 ハン・イン
- 第2試合:早田ひな 3-2 サビーネ・ウィンター
- 第3試合:橋本帆乃香 3-0 ニーナ・ミッテルハム
特に早田ひなの第2試合は、ゲームカウント0対2からの逆転勝利。10-12、6-11と連続でゲームを落とした後、11-5、11-9、11-6と巻き返した。
張本美和もハン・インに3対1、橋本帆乃香もミッテルハムに3対0で勝利。3人全員が結果を残し、決勝への切符を手にした。
中国もルーマニアに3対0で勝利
もう一方の準決勝では、中国がルーマニアを3対0で破った。
- 孫穎莎 3-0 エリザベタ・サマラ
- 王曼昱 3-0 ベルナデッテ・セーチ
- 蒯曼 3-0 アンドレア・ドラゴマン
中国は準決勝で1ゲームも落とさず、決勝に進出。日本も中国も準決勝をストレートで突破しており、まさに世界トップクラス同士の決勝だった。
日本の決勝トーナメント成績
日本女子の決勝トーナメントでの主な勝ち上がりは次のとおり。
- 1回戦:日本 3-0 クロアチア
- 2回戦:日本 3-0 ルクセンブルク
- 準々決勝:日本 3-0 ウクライナ
- 準決勝:日本 3-0 ドイツ
- 決勝:日本 2-3 中国
決勝までの4試合で失ったマッチカウントはなく、すべて3対0で勝ち進んだ。日本が今大会で高い安定感を発揮していたことは、この数字からも明らかだ。
【世界卓球2026女子出場選手】日本代表5人の顔ぶれと役割
日本卓球協会は2026年2月25日、ロンドン大会に出場する女子日本代表5人を発表した。世界ランキング、全日本選手権、国内選考会、強化本部推薦などを基準に選ばれたメンバーだ。
張本美和
木下グループ・世界ランキング最上位者枠、全日本選手権優勝者
面手凛
山陽学園高校・国内選考会優勝者
早田ひな
日本生命・強化本部推薦
橋本帆乃香
デンソー・強化本部推薦
長﨑美柚
木下アビエル神奈川・強化本部推薦
この5人は、経験豊富な主力選手と成長著しい若手を組み合わせた編成だった。
張本美和は世界ランキング上位の実績を背景に選出され、全日本選手権の優勝者でもある。早田ひなは国際大会の経験を持つ中心選手。橋本帆乃香は独特のカットプレーで相手の攻撃を崩すことができる。
一方、面手凛は国内選考会を勝ち抜いて代表入り。長﨑美柚も強化本部推薦で選出された。決勝で実際に出場したのは張本、早田、橋本の3人だったが、5人で構成されたチームとして大会に臨んだ。
なお、代表選手の選出発表と大会登録時点では所属表記に変更があるため、上記は日本卓球協会の代表決定発表に基づく。
【世界卓球女子団体の歴代優勝国】中国はなぜ24度目の頂点に立ったのか
2026年の中国女子の優勝は、単なる大会連覇ではない。女子団体の歴史における通算24度目の世界タイトルという記録的な勝利だった。
中国女子は7大会連続で優勝
中国は2012年のドルトムント大会から優勝を重ね、2014年東京大会、2016年クアラルンプール大会、2018年ハルムスタッド大会、2022年成都大会、2024年釜山大会、そして2026年ロンドン大会まで7大会連続で女子団体の頂点に立った。
2020年大会は新型コロナウイルスの影響で中止されているため、7連覇は開催された大会を基準とした記録だ。
国際卓球連盟(ITTF)はロンドン大会の優勝について、中国女子の通算24度目の世界タイトルと紹介している。
世界卓球女子団体の歴代優勝国
女子団体の歴史を振り返ると、中国だけが圧倒的に強かったわけではない。大会初期にはルーマニア、イングランド、チェコスロバキア、日本などが優勝を争っていた。
特に日本は1950年代から1970年代初頭にかけて強さを発揮し、世界選手権女子団体で通算8回の優勝を記録している。
女子団体の主な歴代優勝国
1950~1956年
ルーマニア
1952~1971年
日本が8度優勝
1965~2008年
中国が多数の大会で優勝
2010年
シンガポール
2012~2026年
中国が7大会連続優勝
日本の最後の女子団体優勝は1971年の名古屋大会。2026年はそこから55年が経過した大会だった。
今回、日本が中国との決勝に進んだのは通算10度目。過去の中国との決勝対戦成績は日本の4勝6敗と報じられている。2024年の釜山大会に続き、2026年も2対3で敗れたことは、日本にとって大きな課題として残った。
ただし、歴代の数字だけで日本の現在の実力を評価するのは適切ではない。張本美和が王曼昱から初勝利を挙げ、橋本帆乃香も中国の主力を破ったことは、過去とは異なる競争力が育っていることを示している。
【プロの結論】日本女子の銀メダルは敗北だけでは測れない
今回の世界卓球2026女子団体決勝で注目すべきなのは、日本が中国に2対3で敗れたという結果だけではない。日本がどこまで中国を追い詰め、どの部分で勝ち切れなかったのかという内容だ。
評価のポイントは大きく3つある。
1. 張本美和が中国のエース級に勝ったこと
張本美和は過去11連敗していた王曼昱を破った。世界選手権の決勝という大舞台で、過去の対戦成績を覆したことは大きな収穫だ。
特定の相手に対する苦手意識や戦術的な壁を乗り越えられる可能性を示した点で、今後の国際大会にもつながる勝利となった。
2. 橋本帆乃香のカットプレーが中国に通用したこと
橋本は蒯曼に3対1で勝利した。中国の攻撃型選手に対して、守備型のプレースタイルが有効に機能したことは日本にとって重要な材料だ。
中国に対抗するには、単純に攻撃力を高めるだけではなく、相手のリズムを崩す技術やプレースタイルの多様性も必要になる。橋本の勝利は、その方向性を示していた。
3. 孫穎莎への対抗策が大きな課題
一方、今回の結果で明確になった課題が孫穎莎への対応だ。早田ひな、張本美和の2人が対戦したものの、いずれもストレート負けだった。
孫穎莎は2試合ともゲームを落とさず、中国の優勝を支えた。日本が次の対戦で金メダルを狙うには、孫穎莎の攻撃に対する対応力を高めることが重要なテーマとなる。
また、最終戦で王曼昱が早田を破ったことも見逃せない。中国は主力選手の一人が敗れても、別の選手が勝負を決められる層の厚さを持っていた。
今回の決勝から見えるのは、日本のトップ選手が中国の選手を倒す力を持ち始めている一方、5試合を通じて勝ち切る総合力では、依然として中国が一歩上回っているという現実だ。
銀メダルを単なる惜敗として終わらせず、個々の勝利をチーム全体の勝利につなげられるか。そこに次の世界選手権で日本女子が金メダルを獲得するための鍵がある。
【世界卓球2026女子の結果】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:世界卓球2026女子団体の優勝国はどこですか?
A1:中国です。2026年5月10日の決勝で日本を3対2で破り、大会7連覇、通算24度目の女子団体世界選手権優勝を達成しました。
Q2:日本女子は世界卓球2026で何位でしたか?
A2:準優勝です。決勝で中国に2対3で敗れ、銀メダルを獲得しました。これで日本は6大会連続の銀メダルとなりました。
Q3:張本美和と王曼昱の試合結果は?
A3:張本美和が3対2で勝利しました。ゲームスコアは11-4、11-9、6-11、4-11、11-4です。張本にとって王曼昱からの初勝利でした。
Q4:孫穎莎は決勝で何勝しましたか?
A4:2勝です。第2試合で早田ひなを3対0、第4試合で張本美和を3対0で破りました。どちらもストレート勝ちでした。
Q5:橋本帆乃香と蒯曼の試合結果は?
A5:橋本帆乃香が3対1で勝利しました。ゲームスコアは11-6、5-11、11-6、11-8です。日本が2対1とリードする重要な1勝でした。
Q6:世界卓球2026女子の銅メダルはどの国ですか?
A6:ルーマニアとドイツです。両国は準決勝でそれぞれ中国、日本に敗れ、3位の銅メダルを獲得しました。
Q7:日本女子が最後に世界卓球団体で優勝したのはいつですか?
A7:1971年の名古屋大会です。日本女子は通算8度の世界選手権団体優勝を記録しています。2026年のロンドン大会では55年ぶりの優勝を目指しましたが、銀メダルとなりました。
まとめ:世界卓球2026女子の結果と日本代表の次なる目標
世界卓球2026ロンドン大会の女子団体は、中国が日本を3対2で破り、7大会連続・通算24度目の優勝を果たした。日本は張本美和と橋本帆乃香が勝利を挙げたものの、孫穎莎の2勝と王曼昱の最終戦勝利によって、悲願の金メダルには届かなかった。
日本女子にとっては6大会連続の銀メダル。しかし、張本が王曼昱から初勝利を挙げ、橋本が蒯曼を破ったことは、世界王者との差を縮めるうえで大きな成果だった。
中国の24度目の優勝という歴史的記録と、日本が見せた2勝の価値。その両方を正しく評価することが、今回の世界卓球を振り返るうえで欠かせない。
次回の2028年大会は福岡で開催予定。日本女子が長年続く中国の壁を越え、1971年以来となる世界選手権団体金メダルを獲得できるか。ロンドンでの銀メダルは、その挑戦につながる重要な結果となった。
主な参照資料:日本卓球協会公式大会記録・代表選手発表、国際卓球連盟(ITTF)、テレビ東京卓球NEWS、欧州卓球連合(ETTU)、卓球メディアRallys。 (出典: 世界 卓球 2026 結果 女子(Yahoo!ニュース))
井上 大輝 (Daiki Inoue)
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