【2026年の最終順位】巨人はなぜ2位?76勝64敗3分のシーズンを振り返る
2026年のセ・リーグ最終順位は、阪神、巨人、DeNA、広島、ヤクルト、中日の順となった。
NPB(日本野球機構)の公式記録による巨人の最終成績は次のとおりだ。
| 項目 | 2026年成績 |
|---|---|
| 順位 | 2位 |
| 試合数 | 143試合 |
| 勝利 | 76勝 |
| 敗北 | 64敗 |
| 引き分け | 3分 |
| 勝率 | .543 |
| 首位とのゲーム差 | 2.5 |
阪神との優勝争いは最後まで続いた
2026年10月3日、阪神タイガースの2年連続8度目となるリーグ優勝が決まった。
阪神は79勝62敗2分、勝率.560。巨人との差は2.5ゲームだった。
巨人もシーズン終盤まで優勝争いに加わっていたが、最終的には阪神の安定した戦いを上回れなかった。
一方、3位のDeNAは71勝69敗3分。巨人とは5ゲーム差があり、レギュラーシーズンでは明確に2位を確保した形だ。
2024年からの順位推移
巨人の直近5年間の成績を見ると、2026年は前年から順位を一つ上げている。
| 年度 | 順位 | 勝敗 | 勝率 |
|---|---|---|---|
| 2022年 | 4位 | 68勝72敗3分 | .486 |
| 2023年 | 4位 | 71勝70敗2分 | .504 |
| 2024年 | 1位 | 77勝59敗7分 | .566 |
| 2025年 | 3位 | 70勝69敗4分 | .504 |
| 2026年 | 2位 | 76勝64敗3分 | .543 |
2024年のリーグ優勝から、2025年は3位、2026年は2位と推移した。
順位だけを見れば改善傾向にあるものの、優勝を争うチームとしては、勝率をさらに引き上げる必要がある。
特に2026年は、阪神との直接対決で苦戦したことが順位に大きく影響した。
【巨人が2位に終わった理由】打率・本塁打・防御率から投打を徹底比較
2026年の巨人を分析すると、最も特徴的なのは投手陣の安定感と打線の得点力に差があったことだ。
投手成績はリーグ上位だった一方、打撃成績には改善の余地が残った。
巨人のチーム打撃成績
NPBの2026年度チーム打撃成績によると、巨人は143試合で以下の数字を残している。
| 打撃項目 | 成績 |
|---|---|
| チーム打率 | .234 |
| 得点 | 486 |
| 安打 | 1,098 |
| 本塁打 | 103 |
| 打点 | 469 |
| 盗塁 | 99 |
| 出塁率 | .297 |
| 長打率 | .348 |
注目したいのは、盗塁99という数字だ。
セ・リーグのチーム盗塁数ではトップ。浦田俊輔を中心に、機動力を使った攻撃ができていた。
しかし、打率.234はリーグ4位。本塁打103本もリーグ4位だった。
つまり、走塁面では優位性を発揮したものの、安打や長打によって大量得点を生み出す部分では、他球団に対して十分な差をつけられなかった。
投手陣はリーグ2位の防御率
一方、投手陣は打線とは対照的な結果を残した。
| 投手項目 | 成績 |
|---|---|
| チーム防御率 | 2.80 |
| 失点 | 444 |
| 奪三振 | 1,172 |
| 投球回 | 1,281回1/3 |
| セーブ | 47 |
| 完投 | 4 |
| 完封勝利 | 16 |
チーム防御率2.80は阪神の2.79に次ぐリーグ2位。
失点444も阪神の439に次ぐ数字だった。
特に、先発投手が試合をつくり、救援陣がリードを守るという投手力は、巨人が76勝を積み上げた大きな要素となった。
阪神との直接対決が示す明確な課題
巨人が優勝を逃した理由を考えるうえで、阪神との対戦成績は見逃せない。
2026年の直接対決は以下のとおりだ。
| 項目 | 巨人 | 阪神 |
|---|---|---|
| 対戦試合数 | 25 | 25 |
| 勝利 | 8 | 16 |
| 敗北 | 16 | 8 |
| 引き分け | 1 | 1 |
| 対戦打率 | .202 | .269 |
| 得点 | 60 | 101 |
| 本塁打 | 20 | 22 |
最も大きな差は得点だ。
巨人は25試合で60得点だったのに対し、阪神は101得点。41点もの開きがあった。
本塁打数には大きな差がないにもかかわらず、得点力では阪神が上回っている。
ここから見えてくるのは、巨人の課題が単純な長打不足だけではないということだ。
出塁した走者をどう進めるか、得点圏でどう一本を出すか、相手投手の継投にどう対応するか。こうした攻撃の総合力に改善の余地があった。
2026年の巨人は投手力と機動力を持ちながら、優勝を決めるための得点力で阪神に及ばなかった。
これが2位という結果を読み解く重要なポイントである。
【2026年の主力選手一覧】ダルベック・松本剛・浦田俊輔・井上温大の成績
2026年の巨人では、外国人打者の長打力、国内野手の打撃と走塁、若い投手の成長がそれぞれチームを支えた。
ここでは主な選手の公式個人成績を整理する。
ダルベックは25本塁打・81打点で打線を牽引
B.ダルベック
135試合・打率.252・81打点
ダルベックは2026年、巨人の主軸として135試合に出場した。
| 項目 | 成績 |
|---|---|
| 試合 | 135 |
| 打率 | .252 |
| 安打 | 124 |
| 本塁打 | 25 |
| 打点 | 81 |
| 三振 | 181 |
| OPS | .772 |
25本塁打と81打点は、いずれもチームトップ。
長打率.457という数字も、打線における存在感を示している。
一方で、181三振は見逃せない数字だ。長打力を持つ反面、三振の多さが攻撃の流れを止める場面も考えられる。
2027年に向けては、長打力を維持しながら、出塁や得点圏での対応力をどこまで高められるかが注目点になる。
松本剛は打率.274でチーム首位
松本剛
130試合・115安打・17盗塁
松本剛は130試合に出場し、115安打を記録した。
打率.274は巨人の選手でトップ。出塁や走塁でも攻撃に貢献している。
特に、長打に偏らない打撃スタイルは、ダルベックのような長距離打者と異なる役割を担う。
打率だけでなく、出塁率.324、盗塁17という成績も評価したい。
巨人が2027年に得点力を引き上げるには、松本剛のような打者が出塁し、後続につなぐ攻撃の形を確立することが大切だ。
浦田俊輔は36盗塁で機動力を発揮
浦田俊輔
118試合・打率.271・114安打
浦田俊輔は118試合に出場し、打率.271、114安打、36盗塁を記録した。
盗塁数はチームトップで、セ・リーグでも上位に位置する数字だ。
さらに、三塁打2本を含む長打も記録しており、単に走るだけではない攻撃参加が見られた。
盗塁成功数36に対し盗塁死は12。成功率の改善は今後の課題だが、巨人の機動力を象徴する選手の一人である。
井上温大は防御率2.02・146奪三振
井上温大
防御率・10勝8敗・146奪三振
投手陣で特に注目したいのが井上温大だ。
2026年は23試合に先発し、147イニングを投げた。
| 項目 | 成績 |
|---|---|
| 登板 | 23 |
| 先発 | 23 |
| 勝利 | 10 |
| 敗北 | 8 |
| 投球回 | 147 |
| 防御率 | 2.02 |
| 奪三振 | 146 |
| WHIP | 0.98 |
防御率2.02は安定した投球を示す数字だ。
また、147イニングで146奪三振を記録しており、奪三振能力の高さも際立つ。
2024年以降、先発投手として経験を積んできた井上にとって、2026年はさらなる飛躍を示したシーズンとなった。
2027年は規定投球回への到達や、シーズンを通した先発ローテーションの柱としての活躍にも期待が集まる。
そのほか注目したい選手
主力以外にも、2026年の巨人には重要な役割を担った選手がいる。
- 泉口友汰: 打率.264、120安打、8本塁打、49打点。攻守両面で存在感を示した。
- 大城卓三: 打率.260、10本塁打、43打点。捕手としても打撃面でも貢献した。
- 竹丸和幸: 11勝9敗。チーム最多勝を記録した。
- マルティネス: 42セーブ。救援陣の中心として試合終盤を支えた。
- 田中瑛斗: 45ホールドポイントを記録した。
2026年の巨人は、ダルベックの長打力だけに依存するチームではなかった。松本剛、浦田俊輔、泉口友汰らの働きと、井上温大や竹丸和幸ら投手陣の成長が、2位という結果を支えた。
【阿部慎之助監督から松井秀喜新監督へ】巨人の首脳陣に起きた変化
2026年の巨人を語るうえで、監督交代は重要な出来事だ。
シーズン当初の監督は阿部慎之助だった。しかし、5月26日から橋上秀樹オフェンスチーフコーチが監督代行を務める体制となった。
NPBの監督・コーチ公示にも、この変更が記録されている。
さらに、10月23日には2027年シーズンの新監督として松井秀喜の就任が発表された。
主要人物の関係と役割
| 人物 | 2026~2027年の役割 | 関係・ポイント |
|---|---|---|
| 阿部慎之助 | 2026年当初の監督 | 5月26日から監督代行体制へ移行 |
| 橋上秀樹 | 2026年監督代行 | 5月26日以降のチームを指揮 |
| 松井秀喜 | 2027年新監督 | 10月23日に就任発表 |
| 高橋由伸 | 2027年ヘッドコーチ | 松井新監督を支える役割 |
| 清水隆行 | 2027年打撃チーフコーチ | 打線強化を担う新体制の一員 |
| 杉内俊哉 | 2027年投手チーフコーチ | 投手部門を担当 |
阿部慎之助監督の2026年
阿部慎之助は2024年に巨人の監督へ就任し、同年にセ・リーグ優勝を達成した人物だ。
2026年もシーズン当初は監督として登録されていたが、NPBは5月26日から橋上秀樹が監督代行を務めると発表している。
したがって、2026年の76勝64敗3分という最終成績を、阿部監督がシーズン143試合すべて指揮した結果として扱うのは正確ではない。
松井秀喜新監督の就任は2027年の大きな転換点
松井秀喜
- 背番号:90
- 契約期間:3年
- 就任発表:2026年10月23日
- 2026年10月30日から秋季練習を指揮
松井は巨人のOBであり、現役時代は長嶋茂雄監督のもとで主力打者として活躍した。
球団公式発表では、1992年ドラフト1位で巨人に入団し、在籍10シーズンでセ・リーグMVPを3度獲得。2003年からはニューヨーク・ヤンキースなどでプレーした経歴が紹介されている。
監督就任会見では、指導者としての経験がほぼないことを率直に認め、選手とともに成長していく姿勢を示した。
これは単なる監督交代ではない。巨人がチームづくりの考え方を改め、次の時代に向けて再出発する動きとして注目される。
【巨人のCS結果を検証】DeNAに連敗した理由と短期決戦の課題
2026年の巨人にとって、レギュラーシーズン以上に悔しさが残ったのがクライマックスシリーズ(CS)だ。
2位でファーストステージに進出した巨人は、3位のDeNAと東京ドームで対戦した。
しかし、結果は2連敗。ファイナルステージに進むことはできなかった。
2026年CSファーストステージの試合結果
| 日付 | 対戦 | スコア | 結果 |
|---|---|---|---|
| 10月10日 | 巨人-DeNA | 1-2 | 巨人敗戦 |
| 10月11日 | 巨人-DeNA | 1-4 | 巨人敗戦 |
第1戦は1対2、終盤の一発に泣く
10月10日の第1戦では、井上温大が先発した。
試合は1対1で終盤まで進んだが、9回にDeNAの度会隆輝が勝ち越し本塁打を放ち、巨人は1対2で敗れた。
打線は6安打を放ったものの、追加点を奪えなかった。
特に、最終回には松本剛の二塁打と泉口友汰の犠打で同点の好機をつくったが、後続が得点につなげられなかった。
先発投手が好投しても、打線が追加点を取れなければ勝利は遠のく。その現実が表れた試合だった。
第2戦は1対4で敗退が決定
10月11日の第2戦は、ルーキー竹丸和幸が先発した。
しかし、序盤にDeNA打線につかまり、早い段階で降板。巨人は継投で反撃を抑えようとしたものの、追加失点を防ぎ切れなかった。
打線ではダルベックが本塁打を放ったが、反撃は1点にとどまった。
結果は1対4。巨人は2試合合計2得点で、CSファーストステージ敗退が決まった。
CS敗退から見えた3つの問題
今回の敗退で浮き彫りになった課題は次の3点だ。
1. 得点圏での決定力
ランナーを出しても、連打や適時打で得点を重ねられなかった。
2. 投手交代後の失点防止
先発が降板した後も試合をコントロールできる救援体制が必要だ。特に短期決戦では、継投の判断が試合の流れを大きく左右する。
3. DeNAとの対戦への対応
日刊スポーツの報道によると、巨人はレギュラーシーズンからDeNAに7連敗しており、CSでも敗退した。
短期決戦だけの問題ではなく、相手打線や投手陣への対応を含めた総合的な対策が求められる。
【巨人の歴代優勝回数と2027年シーズン展望】松井新体制で復活できるか
巨人は日本プロ野球を代表する歴史ある球団だ。
2026年終了時点のNPB公式記録では、優勝回数は以下のとおりとなっている。
| 優勝区分 | 通算優勝回数 |
|---|---|
| 一リーグ時代 | 9回 |
| セ・リーグ | 39回 |
| 日本シリーズ | 22回 |
セ・リーグ優勝39回、日本シリーズ優勝22回という実績は、球団の歴史的な強さを示している。
直近のセ・リーグ優勝は2024年。2026年は2位で終わり、日本一からも2012年以来遠ざかっている。
こうした状況を受け、2027年は新たなチームづくりが始まる。
2027年の新体制は松井秀喜監督と高橋由伸ヘッドコーチ
2026年10月30日、巨人は2027年のコーチングスタッフを発表した。
注目は、松井秀喜新監督を支える高橋由伸のヘッドコーチ就任だ。
高橋は2016~2018年に巨人の監督を務めた経験があり、チーム運営や選手起用に関する知識を持っている。
さらに、打撃チーフコーチには清水隆行が就任する。
投手部門では杉内俊哉が投手チーフコーチを務めるなど、各分野の役割を明確にした陣容となった。
この新体制は、2026年に浮き彫りとなった課題と重なる部分が多い。
特に打撃部門の強化は、2027年の優勝争いに向けた重要なテーマになる。
2027年に巨人が取り組むべき4つの課題
① チーム打率の改善
2026年の打率.234はリーグ4位。打線全体の出塁率や得点圏での打撃を改善する必要がある。
② 長打力と機動力の両立
ダルベックの25本塁打、浦田俊輔の36盗塁という強みを生かし、長打と走塁を組み合わせた攻撃を構築したい。
③ 先発投手陣の安定
井上温大のような若い投手が成長を続け、竹丸和幸や戸郷翔征らも含めて先発ローテーションを安定させられるかが鍵になる。
④ 短期決戦への対応力
2026年のCS敗退を教訓に、相手投手への対策や継投の柔軟性を高める必要がある。
松井新監督の手腕が問われるポイント
松井新監督は、巨人での現役経験に加えて、MLBでのプレーやニューヨーク・ヤンキースでの経験を持つ。
一方、監督としての実績はこれから積み上げる段階だ。
そのため、松井自身の野球観だけでなく、高橋由伸ヘッドコーチや清水隆行打撃チーフコーチらとの連携が重要になる。
特に注目したいのは、若手選手の育成と一軍での起用方法だ。
2026年には井上温大や浦田俊輔らが存在感を示した。こうした選手を一時的な活躍で終わらせず、複数年にわたって主力として成長させられるかが、チームの将来を左右する。
2027年は松井新監督のもと、単なる順位回復ではなく、継続して優勝を争えるチームをつくれるかが焦点となる。
【プロ野球巨人に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:巨人の2026年の最終順位と成績は?
2026年の巨人はセ・リーグ2位。143試合で76勝64敗3分、勝率.543を記録した。首位阪神とは2.5ゲーム差だった。
Q2:巨人が2026年に2位になった理由は?
投手陣は防御率2.80でリーグ2位と安定していた一方、チーム打率.234、本塁打103本はともにリーグ4位だった。特に阪神との直接対決で8勝16敗1分と大きく負け越したことが、優勝を逃した要因の一つとなった。
Q3:2026年の巨人のCS結果は?
10月10日と11日にDeNAと対戦し、1対2、1対4で連敗。ファーストステージで敗退した。
Q4:2027年の巨人の監督は誰?
2026年10月23日に松井秀喜の新監督就任が発表された。背番号90、契約期間は3年。高橋由伸がヘッドコーチに就任する新体制となる。
Q5:2026年の巨人で最も本塁打を打った選手は?
B.ダルベックで、25本塁打を記録した。打点も81でチームトップだった。
Q6:井上温大の2026年の防御率と奪三振数は?
防御率2.02、奪三振146。10勝8敗、147イニングを投げ、先発投手として大きな成長を示した。
Q7:巨人の歴代優勝回数は何回?
2026年終了時点で、セ・リーグ優勝39回、日本シリーズ優勝22回。一リーグ時代には9回優勝している。
まとめ:巨人の2026年は投手力で躍進、2027年は新体制で優勝を目指す
2026年の読売ジャイアンツは、76勝64敗3分、セ・リーグ2位という成績を残した。
投手陣の防御率2.80、井上温大の防御率2.02、ダルベックの25本塁打、浦田俊輔の36盗塁など、評価できる成果は少なくない。
しかし、阪神との直接対決で大きく負け越し、打率や本塁打数でもリーグ上位との差が残った。さらにCSではDeNAに連敗し、短期決戦への対応力も課題として浮かび上がった。
2027年は松井秀喜新監督、高橋由伸ヘッドコーチ、清水隆行打撃チーフコーチを中心とする新体制がスタートする。
【プロの結論】
巨人が再び常勝球団としての存在感を取り戻すために必要なのは、投手力を維持しながら、得点力を底上げすることだ。
2026年の2位は、優勝に届く力があることと、まだ克服すべき課題があることの両方を示した。
松井新監督が若手の成長を促し、打線と投手陣を一つの戦力としてまとめられるか。2027年の巨人は、順位だけでなくチームそのものの変化が注目されるシーズンになる。 (出典: プロ 野球 巨人(Yahoo!ニュース))
木村 あおい (Aoi Kimura)
メディア編集者最新のトレンドや話題のニュースをわかりやすく解説するWebライターです。読者の皆様に役立つ情報を日々お届けしています。
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