矢作調教師・矢作芳人の経歴と2026年最新成績、代表馬と海外実績を徹底解剖
矢作調教師こと矢作芳人氏は、コントレイルの無敗三冠やラヴズオンリーユーの海外G1制覇など、国内外で数々の実績を積み重ねてきた日本競馬界を代表する調教師だ。2026年10月31日時点では、JRA通算984勝、年間43勝を記録し、調教師リーディング2位につけている。年間勝率は10.1%、連対率19.9%、複勝率27.4%と、現在も安定した成績を維持している。
2026年10月25日には管理馬モズナナスターがルミエールオータムダッシュを制覇。一方、10月30日にはシンエンペラーの競走馬登録抹消が発表された。現役の管理馬と新たな世代への移行が進むなか、矢作厩舎の現在地はどうなっているのか。プロフィール、経歴、通算成績、代表馬、海外遠征の実績から、その強さの背景を整理する。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- JRA通算勝利数:2026年10月末時点で984勝。地方・海外を含めた厩舎公式集計では通算1051勝。
- 2026年最新成績:JRA43勝、勝率10.1%、連対率19.9%、複勝率27.4%でリーディング2位。
- 代表的な管理馬:コントレイル、リスグラシュー、ラヴズオンリーユー、パンサラッサ、シンエンペラーなど。
- 海外実績:ブリーダーズカップ、サウジカップ、ドバイターフ、コックスプレートなどで勝利。
- 2026年の注目馬:東京ダービー3着のリアライズグリントと、10月25日に勝利したモズナナスター。
【矢作芳人とは?プロフィールと調教師になるまでの経歴】
東京都出身、開成高校から競馬界へ
矢作芳人(やはぎ・よしと)氏は、1961年3月20日生まれ、東京都出身。所属は栗東トレーニングセンターである。
父は大井競馬場で調教師を務めた矢作和人氏。競馬に関わる家庭環境で育ち、開成高校を卒業した後、オーストラリアの厩舎や牧場で1年余り修行した。
海外での経験を経て日本に戻り、父が所属していた大井競馬場の厩舎を経由して、1984年に栗東で厩務員となる。1986年からは調教助手として現場経験を積み、競走馬の管理や調教について実践的な知識を深めていった。
調教師試験は14回目の挑戦で合格
矢作氏の経歴で特徴的なのが、調教師免許取得までの道のりだ。
競馬ラボのインタビュー記事などでは、調教師試験に14回挑戦した末に合格した経緯が紹介されている。2004年2月に調教師試験に合格し、翌2005年3月1日に自身の厩舎を開業した。
開業当初から順風満帆だったわけではない。厩務員、調教助手として長く現場を経験し、試験にも繰り返し挑んだ末にたどり着いた調教師という立場だった。
その後、2007年にはスーパーホーネットで初の重賞制覇を達成。2010年にはグランプリボスで朝日杯フューチュリティステークスを制し、初のG1勝利を手にした。
さらに2014年にはJRA最多勝利調教師を受賞。2016年にも同賞を獲得し、トップクラスの厩舎として存在感を強めていった。
矢作調教師の基本プロフィール
- 氏名:矢作芳人
- 生年月日:1961年3月20日
- 出身地:東京都
- 所属:栗東
- 出身高校:開成高校
- 調教師試験合格:2004年2月
- 厩舎開業:2005年3月1日
- 父:矢作和人氏(元大井競馬調教師)
【2026年最新成績】JRA通算984勝、リーディング2位の実力
2026年10月31日時点の最新データ
矢作芳人氏の2026年成績を確認すると、JRAでの勝利数は43勝。年間調教師リーディングでは2位につけている。
競馬データベースの10月31日時点の集計では、JRA出走427回に対して43勝。2着42回、3着32回という成績だ。
勝率は10.1%、連対率は19.9%、複勝率は27.4%。単純に勝利数だけを見るのではなく、2着・3着まで含めた安定性にも注目したい。
JRA通算成績と勝率・連対率・複勝率
2026年10月末時点のJRA通算勝利数は984勝。通算成績は以下のとおりだ。
- 通算1着:984勝
- 通算2着:889回
- 通算3着:807回
- 通算出走回数:9,991回
- 通算勝率:9.8%
- 通算連対率:18.7%
- 通算複勝率:26.8%
ここで注意したいのは、JRA通算984勝と、矢作厩舎が公表している通算1051勝の違いだ。
厩舎公式サイトの成績表では、JRA984勝に加えて地方交流競走48勝、海外遠征19勝を記録している。つまり、1051勝はJRA・地方・海外を合算した数字であり、984勝はJRAに限定した数字である。
過去の成績と比較するとどうなのか
近年の成績を振り返ると、2024年はJRA55勝、2025年は45勝。2026年は10月末時点で43勝に到達している。
2026年の勝率10.1%は、2025年の8.7%を上回っている。連対率も2025年の16.5%から19.9%へ、複勝率も21.9%から27.4%へ上昇した。
出走数や管理馬の構成が異なるため単純比較はできないものの、2025年と比べて2026年は上位入着の割合が改善していることが分かる。
また、2024年度のJRA賞では、地方・海外の指定競走を含む集計で61勝を挙げ、最多勝利調教師に選ばれている。2014年、2016年、2020年、2021年、2022年にも同賞を受賞しており、長期間にわたって結果を残してきた。
【代表馬と関係者一覧】コントレイルからシンエンペラーまで
矢作厩舎の特徴を理解するうえで欠かせないのが、管理馬の幅広さだ。クラシックを制する芝の一流馬だけでなく、ダートの世界的な強豪や短距離馬まで、異なるタイプの競走馬を育ててきた。
コントレイル:矢作厩舎を象徴する無敗三冠馬
コントレイルは、矢作芳人氏の代表馬として真っ先に名前が挙がる存在だ。
2020年、福永祐一騎手とのコンビで皐月賞、日本ダービー、菊花賞を制覇。父ディープインパクトに続く父子での無敗三冠という歴史的な記録を達成した。
翌2021年にはジャパンカップも制覇。JRA賞では2020年の最優秀3歳牡馬に選ばれた。
単に強い馬を管理したというだけでなく、世代の頂点を争う大舞台で能力を発揮させた点が、矢作厩舎の評価を押し上げた。
シンエンペラー:海外G2制覇を果たした国際派
シンエンペラーは、父Siyouni、母Starlet's Sisterという血統を持つ競走馬。2024年の日本ダービー3着、愛チャンピオンステークス3着、ジャパンカップ2着など、国内外の大舞台で実績を残した。
2025年2月にはサウジアラビアのネオムターフカップ(G2)を坂井瑠星騎手とのコンビで優勝。海外重賞制覇を成し遂げている。
2024年の凱旋門賞では12着に敗れたものの、欧州のトップホースに挑戦した経験も含め、矢作厩舎の海外志向を象徴する一頭だった。
そして2026年10月30日、JRAから競走馬登録抹消が発表された。今後は北海道新ひだか町のアロースタッドで種牡馬となる予定だ。通算17戦3勝、JRAでは11戦2勝、海外では6戦1勝という成績を残して競走生活を終えた。
代表馬と関係者の相関関係
矢作厩舎の主要な管理馬と、関係する騎手・競走実績を整理すると次のようになる。
| 馬名・人物 | 矢作厩舎との関係 | 主な実績・出来事 |
|---|---|---|
| コントレイル | 代表的な管理馬 | 2020年に無敗で牡馬三冠を達成。2021年ジャパンカップ優勝。 |
| シンエンペラー | 海外挑戦を代表する管理馬 | 2025年ネオムターフカップ優勝。2026年10月30日付で競走馬登録抹消。 |
| ラヴズオンリーユー | 海外G1の代表的な管理馬 | 2021年ブリーダーズカップ・フィリー&メアターフ優勝。 |
| パンサラッサ | 海外芝・ダートG1の管理馬 | 2022年ドバイターフ、2023年サウジカップ優勝。 |
| リスグラシュー | 海外遠征の代表的な管理馬 | 2019年コックスプレート優勝。 |
| リアライズグリント | 2026年の注目管理馬 | 2026年東京ダービー(JpnI)3着。 |
| モズナナスター | 2026年の現役管理馬 | 2026年10月25日、ルミエールオータムダッシュ優勝。 |
| 坂井瑠星 | 矢作厩舎所属の騎手 | シンエンペラーやフォーエバーヤングなどで国内外の大舞台に挑戦。 |
この一覧から見えてくるのは、矢作厩舎が特定の一頭だけに依存していないことだ。クラシック路線、海外芝G1、海外ダートG1、地方交流競走など、異なる舞台で実績を積み上げている。
【海外遠征実績】矢作調教師が世界で結果を残す理由
矢作芳人氏の評価を語るうえで、海外遠征の実績は外せない。
厩舎公式の通算成績では、海外競走の1着は19勝。海外の競馬場で日本馬の能力を試し、実際に結果へつなげてきたことが数字にも表れている。
ラヴズオンリーユー:日本調教馬初のBCフィリー&メアターフ制覇
2021年11月6日、アメリカのデルマー競馬場で開催されたブリーダーズカップ・フィリー&メアターフ(G1)。ラヴズオンリーユーがこのレースを制し、日本調教馬として初めて同競走の優勝を果たした。
同馬は同年、香港のクイーンエリザベス2世カップと香港カップも制覇。海外の異なる競馬場で結果を残した名牝として知られる。
パンサラッサ:芝とダートの両方で世界を制した馬
パンサラッサも矢作厩舎の海外実績を象徴する存在だ。
2022年にはドバイターフ(G1)を制覇。さらに2023年2月25日、サウジアラビアで行われたサウジカップ(G1)では吉田豊騎手とのコンビで逃げ切り勝ちを収めた。
JRAの紹介によると、日本調教馬として芝とダートの両方で国際G1を制した初めての競走馬でもある。芝の中距離で培った能力をダートの世界最高峰の舞台でも発揮したことは、挑戦の幅広さを示す事例だ。
リスグラシュー:オーストラリアのコックスプレート制覇
2019年10月26日には、オーストラリアのムーニーバレー競馬場でリスグラシューがコックスプレート(G1)を優勝した。
日本調教馬による同競走の初制覇であり、矢作氏が若い頃にオーストラリアで修行した経験とも重なる実績となった。
フォーエバーヤングとシンエンペラーにも続く海外挑戦
海外遠征の実績は過去の名馬だけにとどまらない。
2025年2月22日のサウジカップでは、フォーエバーヤングが坂井瑠星騎手とのコンビで優勝。同じ遠征期間にはシンエンペラーもネオムターフカップを制しており、矢作厩舎の2頭がサウジアラビアでそれぞれ大きな成果を挙げた。
一方で、海外遠征は必ず成功するわけではない。シンエンペラーの2024年凱旋門賞12着や、ステイフーリッシュの2022年凱旋門賞14着など、厳しい結果も経験している。
それでも海外の異なる馬場、距離、競走体系に挑戦し続ける姿勢は、矢作厩舎の大きな特徴だ。
【2026年の注目管理馬】リアライズグリントとモズナナスター
リアライズグリント:東京ダービー3着の期待馬
2026年の矢作厩舎を象徴する管理馬として、リアライズグリントが挙げられる。
父はキタサンブラック、母はマドラスチェック。2023年1月27日生まれの牡馬で、2024年のセレクトセールに上場された競走馬だ。
2026年6月10日に大井競馬場で開催された東京ダービー(JpnI)では、坂井瑠星騎手を背に3着に入線。4月29日の羽田盃でも4着と、南関東のクラシック路線で存在感を示した。
2026年の調教師成績データでも代表馬として名前が掲載されている。JRAの管理馬だけでなく、地方交流重賞を含めて成果を積み上げる矢作厩舎の運営を象徴する一頭といえる。
モズナナスター:10月25日のリステッド競走を制覇
2026年10月末の最新トピックとして注目したいのが、モズナナスターの勝利だ。
10月25日の新潟11R、ルミエールオータムダッシュ(リステッド・芝1000メートル)で、モズナナスターは8番人気という評価を覆して優勝した。
騎乗したのは富田暁騎手。勝ち時計は56秒7で、馬場状態は不良だった。
モズナナスターは2022年3月23日生まれの4歳牝馬。父はモズアスコット、母はグランプリエンゼルという血統である。短距離の特殊な条件で結果を出したことは、矢作厩舎の管理馬の多様性を示している。
JRAの公式レース結果でも、同馬が矢作芳人厩舎所属であることと、富田暁騎手で勝利したことが確認できる。
坂井瑠星騎手との関係も重要
矢作厩舎を語るうえで、坂井瑠星騎手の存在も重要だ。
坂井騎手は2016年に騎手免許を取得し、矢作芳人厩舎に所属してきた。フォーエバーヤングやシンエンペラーなど、国内外の大きな舞台で厩舎とコンビを組んでいる。
2026年の矢作厩舎との騎乗成績は、10月25日時点で90回騎乗、11勝。勝率12.2%、連対率26.7%、複勝率35.6%となっている。
ただし、矢作厩舎は坂井騎手だけに騎乗を限定しているわけではない。馬の条件やレースの性質に応じて、横山武史騎手、川田将雅騎手、富田暁騎手など複数の騎手を起用している。
【評判・評価を検証】矢作厩舎が強いといわれる理由
国内のタイトルと海外実績を両立している
矢作調教師の評価を支える第一の要素は、長期的な成績の安定性だ。
2014年、2016年、2020年、2021年、2022年、2024年にJRA賞の最多勝利調教師を受賞。特定の年度だけ好成績を残したのではなく、複数の時代にわたってトップ争いを続けている。
さらに、国内のクラシック路線でコントレイルを育てる一方、ラヴズオンリーユーやパンサラッサ、フォーエバーヤングなどを海外の舞台へ送り出してきた。
国内競馬での勝利数と国際競走での成果を両立している点が、一般的な調教師との大きな違いになっている。
管理馬のタイプに幅がある
もう一つの特徴は、管理馬の適性を一つのカテゴリーに限定していないことだ。
コントレイルのような芝の中長距離馬、パンサラッサのような逃げを武器とする馬、フォーエバーヤングのようなダートの国際派、モズナナスターのような短距離馬まで、さまざまな条件で勝利を目指している。
競走馬はそれぞれ能力や適性が異なる。すべての馬を同じレース体系に当てはめるのではなく、馬ごとに目標を設定することが、多様な実績につながっていると考えられる。
勝率だけでは測れない大規模厩舎の実力
矢作厩舎の成績を評価する際には、勝率と勝利数を分けて考える必要がある。
2026年のJRA勝率は10.1%。年間43勝という数字だけを見れば非常に高い実績だが、勝率は出走回数によっても左右される。
年間427回という出走数を考えると、勝利数だけでなく、連対率19.9%、複勝率27.4%も確認したい。馬券検討であれば、勝ち切る能力を重視するのか、3着以内に入る安定感を重視するのかによって評価は変わる。
また、G1での実績が豊富だからといって、管理するすべての馬が重賞級というわけではない。未勝利戦や条件戦での出走も多く、馬ごとの実力差を考慮する必要がある。
2026年10月末時点での総合評価
現状の矢作厩舎は、JRAリーディング2位、通算984勝という実績を持ちながら、新たな管理馬の育成も続けている。
一方で、シンエンペラーの引退によって、代表馬の世代交代という節目も迎えた。リアライズグリントやモズナナスターのような馬が今後どこまで成績を伸ばせるかが、次の注目点になる。
過去の名馬の実績だけで評価するのではなく、現在の勝率、管理馬の成長、騎手との組み合わせ、海外遠征の成果を総合的に見ることが、矢作調教師の実力を判断するうえで重要だ。
【矢作調教師に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:矢作芳人調教師のJRA通算勝利数は何勝ですか?
A1:2026年10月31日時点で984勝です。地方交流競走48勝、海外競走19勝を加えると、厩舎公式サイトの通算勝利数は1051勝となっています。
Q2:矢作調教師の2026年のリーディング順位と勝率は?
A2:2026年10月末時点でJRA43勝、調教師リーディング2位です。勝率10.1%、連対率19.9%、複勝率27.4%となっています。
Q3:矢作芳人調教師の代表馬は何ですか?
A3:コントレイル、ラヴズオンリーユー、リスグラシュー、パンサラッサ、シンエンペラーなどが代表的です。国内のクラシック制覇から海外G1まで、幅広い実績を持っています。
Q4:シンエンペラーは2026年現在も現役ですか?
A4:いいえ。2026年10月30日付で競走馬登録を抹消しました。今後は北海道新ひだか町のアロースタッドで種牡馬となる予定です。
Q5:矢作厩舎と坂井瑠星騎手にはどのような関係がありますか?
A5:坂井瑠星騎手は矢作芳人厩舎に所属する騎手です。シンエンペラーやフォーエバーヤングなどの管理馬に騎乗し、国内外の重賞で実績を積み重ねています。
まとめ:矢作芳人調教師の現在と今後の注目ポイント
矢作芳人氏は、2005年の厩舎開業から国内外で実績を積み上げてきた日本競馬界のトップ調教師だ。2026年10月31日時点でJRA通算984勝、年間43勝、リーディング2位という成績を残している。
コントレイルの無敗三冠、ラヴズオンリーユーのブリーダーズカップ制覇、パンサラッサのサウジカップ優勝など、代表馬の実績は国内にとどまらない。海外通算19勝という数字も、国際競走への積極的な挑戦を裏付けている。
2026年はシンエンペラーが競走生活を終える一方、リアライズグリントが東京ダービー3着、モズナナスターが10月25日のリステッド競走を制覇した。
矢作調教師の現在を評価するなら、通算984勝という過去の実績だけでなく、2026年の勝率・連対率、若い管理馬の成長、海外競走での成果を合わせて見ることが重要だ。
次のコントレイルやパンサラッサとなる馬がどの世代から登場するのか。2026年後半から2027年にかけての矢作厩舎は、世代交代と新たな海外挑戦という二つの視点から注目したい。
(出典: 矢作 調教 師(Yahoo!ニュース))