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膣から便が出る原因は?直腸腟瘻の症状・検査・治療と受診先を2026年徹底解説

膣から便が出る原因は?直腸腟瘻の症状・検査・治療と受診先を2026年徹底解説

膣から便が出る原因は?直腸腟瘻の症状・検査・治療と受診先を2026年徹底解説
膣から便が出る原因は?直腸腟瘻の症状・検査・治療と受診先を2026年徹底解説
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🎵 膣から便が出る原因は?直腸腟瘻の症状・検査・治療と受診先を2026年徹底解説

膣から便が出る原因は?直腸腟瘻の症状・検査・治療と受診先を2026年徹底解説

膣から便や便のような液体が出る、膣からおならのようなガスが漏れる、悪臭のあるおりものが続く。このような症状がある場合、原因の一つとして考えられるのが「直腸腟瘻(ちょくちょうちつろう)」です。

直腸腟瘻とは、本来つながっていない直腸と膣の間に異常な通路ができる病気です。出産時の会陰裂傷や手術後の組織障害、クローン病などの炎症性腸疾患が発症に関係することがあります。症状の程度は瘻孔の大きさや位置によって異なり、便が明確に漏れる場合だけでなく、ガスや便汁、悪臭のある分泌物だけが現れるケースもあります。

ただし、膣からガスが出る現象は、膣内に入り込んだ空気が自然に排出されるだけの場合もあります。また、便が出にくい、膣の奥が膨らむといった症状では直腸瘤という別の病気も考えられます。症状の違いを理解し、産婦人科や大腸肛門外科で適切な検査を受けることが大切です。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】

- 原因: 膣から便が出る症状には、直腸と膣の間に異常な通路ができる直腸腟瘻が関係している可能性がある。
- 発症の背景: 出産時の組織損傷、クローン病、骨盤内の手術、感染症などが主な原因として挙げられる。
- 検査と治療: 内診、直腸診、内視鏡、MRIなどで状態を確認し、症状や原因に応じて保存的治療や手術を検討する。
- 受診先: 産婦人科と大腸肛門外科が主な相談先。クローン病がある場合は消化器内科との連携も重要。

【まず知っておきたい】膣から便が出る原因は直腸腟瘻なのか?

膣から便
【画像】膣 から 便 関連ショット

直腸腟瘻とはどのような病気?

膣から便
【画像】膣 から 便 関連ショット

直腸腟瘻は、直腸と膣の間に本来存在しない通路(瘻孔)が形成される病気です。

通常、直腸と膣は隣接しているものの、組織によって隔てられています。しかし、出産時の損傷や炎症、手術などによってこの隔壁が傷つき、組織が壊れると、両者をつなぐ穴が形成されることがあります。

その結果、直腸内にある便や腸内ガスが膣側へ流れ込み、膣口から排出されるようになります。

医学的には「直腸腟瘻」のほか、「直腸膣瘻」と表記されることもあります。

重要なのは、単なるおりものの異常や排便時の汚れとは異なり、腸管と膣が直接つながっている可能性があることです。

膣から便が漏れる仕組み

膣から便
【画像】膣 から 便 関連ショット

直腸腟瘻では、瘻孔の位置や大きさによって症状が変わります。

小さな瘻孔では、便そのものが目立って漏れるのではなく、腸内ガスや少量の便汁が膣から排出されることがあります。

一方、比較的大きな瘻孔では、排便に伴って便が膣内に流れ込み、膣口から明らかに便が出てくる場合があります。

また、瘻孔があっても常に便が漏れるとは限りません。便の硬さや量、直腸内の圧力、体の動きなどによって症状が変化することもあります。

膣から便汁が出る場合も注意が必要

膣から茶色っぽい液体や便のような臭いがする分泌物が出る場合、直腸腟瘻による便汁の漏出が疑われることがあります。

ただし、茶色いおりものや悪臭のある分泌物がすべて直腸腟瘻というわけではありません。

膣炎や細菌性膣症、出血を伴う婦人科疾患などでも、分泌物の色や臭いが変化することがあります。

見た目や臭いだけで原因を判断することは難しいため、繰り返す場合は医療機関で確認する必要があります。

【症状を詳しく解説】直腸腟瘻で現れる5つのサイン

直腸腟瘻の代表的な症状は、膣からの便やガスの排出です。しかし、それ以外にも日常生活で気づく変化があります。

1. 膣から便が出る

最も特徴的な症状の一つです。

排便時や排便後に、肛門ではなく膣から便が出てくる場合は、直腸腟瘻を疑う重要な手がかりになります。

便が少量ずつ漏れる場合もあれば、排便のたびに膣口から便が排出される場合もあります。

特に、膣の中に便が入り込んでいる感覚や、排便後に膣から便が出てくる状態が続く場合は、早めに専門医へ相談してください。

2. 膣からガスが出る

膣からおならのような音やガスが出る現象は、医学的には膣内ガス排出などと表現されます。

性交時、運動時、ヨガ、スクワットなどで膣内に空気が入り、その空気が外に出ること自体は珍しくありません。

このような現象は一般に無害で、直腸腟瘻とは限りません。

一方、次のような特徴がある場合は注意が必要です。

- 膣からガスが頻繁に出るようになった。
- ガスに便のような臭いが伴う。
- 出産や骨盤内手術の後から症状が始まった。
- ガスだけでなく便汁や茶色い分泌物も出る。
- 膣から排便に似た感覚でガスが漏れる。

特に便の漏出を伴う場合は、単なる膣内の空気とは区別して調べる必要があります。

3. 膣から悪臭のあるおりものが出る

直腸腟瘻では、腸内の内容物が膣に流れ込むことで、強い臭いを伴う分泌物が生じることがあります。

膣内に便や細菌が入り込むと、炎症や感染を引き起こす可能性もあります。

次のような症状が重なる場合は、早めに受診しましょう。

- 通常のおりものとは異なる強い悪臭。
- 黄褐色や茶色の分泌物。
- 膣周辺のかゆみやヒリヒリ感。
- 膣や会陰部の痛み。
- 膣炎や尿路感染症を繰り返す。

悪臭だけでは直腸腟瘻と断定できませんが、便やガスの排出を伴う場合は特に注意が必要です。

4. 膣や会陰部に痛み・刺激感がある

便や分泌物が膣内に流れ込むと、膣壁や外陰部、肛門と膣の間にある会陰部が刺激されます。

そのため、ヒリヒリ感、かゆみ、炎症、排尿時の不快感などが生じることがあります。

性交時に痛みを感じるケースもあります。

5. 膣炎や尿路感染症を繰り返す

直腸腟瘻があると、腸内細菌が膣や尿路周辺に入り込みやすくなります。

その結果、膣炎や尿路感染症を繰り返すことがあります。

米国クリーブランド・クリニックの医学情報でも、直腸腟瘻の症状として悪臭のある膣分泌物、便やガスの漏出、骨盤痛、膣や尿路の感染などが紹介されています。

症状が一時的に改善しても、原因となる瘻孔が残っていれば再発する可能性があります。

【発症原因と経緯】出産・クローン病・手術後に起こる理由

直腸腟瘻は、直腸と膣の間にある組織が損傷したり、慢性的な炎症によって弱くなったりすることで形成されます。

発症の背景として特に重要なのが、出産、炎症性腸疾患、骨盤内手術です。

出産後に膣から便が出る原因

直腸腟瘻の代表的な原因の一つが、分娩時の組織損傷です。

経腟分娩では、赤ちゃんが産道を通過する際に会陰部や膣周辺の組織に大きな負担がかかります。

特に、次のような状況が関係することがあります。

- 会陰裂傷が直腸側まで及んだ。
- 重度の会陰損傷が発生した。
- 会陰切開後の傷に感染が起きた。
- 損傷した組織の治癒が十分に進まなかった。
- 肛門括約筋にも損傷が及んだ。

分娩時に直腸と膣の間の組織が損傷し、その後の感染や治癒不全などによって瘻孔が形成される場合があります。

出産直後に症状が出るケースだけでなく、傷が治癒する過程で異常が明らかになるケースもあります。

そのため、出産後に膣から便やガスが出るようになった場合は、産後によくある変化と決めつけないことが大切です。

クローン病と直腸腟瘻の関係

クローン病は、口から肛門までの消化管に慢性的な炎症を起こす炎症性腸疾患です。

特徴の一つとして、腸管の深い部分まで炎症が及ぶことがあります。

炎症が進行すると、腸管の壁に潰瘍が形成され、周囲の組織との間に異常な通路ができることがあります。この状態が瘻孔です。

クローン病では肛門周辺の病変や痔瘻が問題になることもあり、直腸と膣をつなぐ瘻孔が形成される可能性もあります。

ただし、クローン病の患者すべてが直腸腟瘻を発症するわけではありません。

日本炎症性腸疾患学会が公開する2024年改訂のクローン病関連治療指針では、直腸・肛門管と膣の瘻孔についても取り上げられています。

同指針では、膣から便やガスが多く排出される場合には外科治療を検討し、局所的な治療として経肛門的または経膣的な前進皮弁術などを挙げています。

クローン病がある人は、膣側の症状だけでなく、腸管病変の活動性も含めて評価することが重要です。

手術後の便漏れが起きる原因

骨盤内や直腸周辺の手術後に便が漏れる場合も、直腸腟瘻が原因の一つとして考えられます。

関連する手術には、次のようなものがあります。

- 直腸や大腸の手術。
- 婦人科領域の骨盤内手術。
- 膣や会陰部の手術。
- 骨盤臓器脱に対する手術。
- 肛門周辺の手術。

手術中に組織が損傷した場合や、術後に感染・縫合部の治癒不全などが起きた場合、直腸と膣の間に異常な通路ができることがあります。

ただし、手術後の便漏れがすべて直腸腟瘻というわけではありません。

肛門括約筋の損傷や機能低下による便失禁、術後の排便機能の変化なども考えられます。

どこから便が漏れているのかを確認することが、治療方針を決めるうえで重要です。

その他に考えられる原因

出産や手術以外にも、以下のような原因があります。

- 憩室炎などの腸管の炎症や感染。
- 骨盤内の悪性腫瘍。
- 子宮頸がんや直腸がんなどに対する放射線治療。
- 膣や直腸周辺の感染症。
- 外傷による組織損傷。

放射線治療後は、組織の慢性的な炎症や血流障害、治癒能力の低下が関係することがあります。

米国メイヨークリニックの2025年12月23日付の医学解説でも、分娩時の損傷、炎症性腸疾患、骨盤内のがんや放射線治療、手術、憩室炎などが原因として挙げられています。

【間違えやすい病気を比較】直腸腟瘻と直腸瘤の違いとは?

膣と直腸の間に関係する病気には、直腸腟瘻のほかに「直腸瘤(ちょくちょうりゅう)」があります。

名前が似ていますが、両者は異なる病気です。

直腸瘤とは?

直腸瘤は、直腸と膣の間にある組織や骨盤底の支持構造が弱くなり、直腸の前側の壁が膣側に袋状に膨らむ状態です。

加齢、出産、慢性的な便秘、排便時の強いいきみなどが関係します。

直腸瘤では、直腸内の便が膣側にできた膨らみに入り込むため、便をうまく排出できなくなることがあります。

代表的な症状は、便秘、残便感、排便困難、膣の奥の膨らみです。

直腸腟瘻と直腸瘤の比較表

比較項目直腸腟瘻直腸瘤
病気の状態直腸と膣の間に異常な通路ができる直腸の前壁が膣側に膨らむ
主な原因出産時の損傷、炎症、手術など骨盤底の支持組織の弱化
膣から便が出る代表的な症状通常は直接的な便漏れを起こさない
膣からガスが出る起こることがある典型的な症状ではない
主な排便症状便やガスの膣への漏出便秘、排便困難、残便感
膣の違和感炎症や分泌物による不快感膣後壁の膨らみや圧迫感
主な治療保存的治療、瘻孔閉鎖手術など排便管理、骨盤底への対応、必要に応じた手術

見分けるための重要なポイント

両者の違いを理解するうえで重要なのは、便が膣から漏れているのか、それとも便が膣側にできた膨らみにたまっているのかという点です。

直腸腟瘻では、直腸と膣が異常な通路でつながっているため、便やガスが膣から排出されることがあります。

一方、直腸瘤では直腸の壁が膣側に膨らみ、便がその部分に入り込むことで排便が難しくなります。

排便時に膣の奥を指で押さえると便が出やすくなる場合は、直腸瘤を疑う手がかりになります。

東邦大学医療センター大森病院や日本大腸肛門病学会の患者向け解説でも、直腸瘤は排便困難や残便感、膣壁の膨らみなどを特徴とする病態として説明されています。

ただし、症状だけで確定することはできません。必要に応じて診察や画像検査を受けることが大切です。

【直腸腟瘻の検査方法】病院では何を調べる?

直腸腟瘻が疑われる場合、医師は症状や既往歴を確認し、実際に瘻孔が存在するかどうか、どこに位置しているかを調べます。

検査の目的は、病気の有無だけでなく、瘻孔の大きさ、周囲の組織の状態、肛門括約筋の機能、原因となる疾患の有無を確認することです。

1. 問診

最初に、症状が始まった時期や発症の経緯を確認します。

主に次のような内容を聞かれます。

- 膣から便やガスが出始めた時期。
- 便汁や悪臭のあるおりものの有無。
- 出産歴や会陰裂傷の経験。
- 婦人科・大腸肛門領域の手術歴。
- クローン病などの炎症性腸疾患の有無。
- 発熱、腹痛、会陰部の痛みの有無。

出産後に発症したのか、手術後に症状が出たのか、以前から炎症性腸疾患があるのかによって、疑われる原因が変わります。

2. 内診・直腸診

膣や会陰部、肛門周辺の状態を直接確認する検査です。

内診では膣壁の状態や分泌物、異常な開口部などを調べます。

直腸診では、直腸の壁や周辺組織、異常な通路の有無などを確認します。

必要に応じて、肛門括約筋の状態や機能も評価します。

3. 内視鏡検査

直腸鏡やS状結腸鏡、大腸内視鏡などを使って、直腸や大腸の内部を確認する場合があります。

検査によって、瘻孔の開口部や炎症、潰瘍、腫瘍などの有無を調べます。

クローン病が疑われる場合には、大腸内視鏡などによって腸管全体の病変を評価することもあります。

4. MRI・CT検査

MRIやCTは、体の内部にある瘻孔の位置や広がり、周囲の組織の状態を調べるために使用されます。

特にMRIは骨盤内の軟部組織を評価する際に役立ちます。

複雑な瘻孔や、外から見ただけでは位置が分かりにくい瘻孔を確認する場合にも検討されます。

5. 麻酔下での検査

瘻孔が複雑な場合や、通常の診察では十分に状態を把握できない場合には、麻酔下で詳しく調べることがあります。

英語ではEUA(Examination Under Anesthesia)と呼ばれる検査です。

患者の痛みや負担を抑えながら、瘻孔の位置や走行、周囲の組織の状態などを確認できます。

すべての患者にこれらの検査が必要になるわけではありません。症状や診察結果に応じて、適切な検査が選択されます。

【治療法と受診先】直腸腟瘻は手術で治る?

直腸腟瘻の治療は、瘻孔の大きさ、位置、原因、周囲の組織の状態によって異なります。

小さな瘻孔では保存的治療が検討される場合もありますが、多くの場合は瘻孔を閉鎖するための外科的治療が必要になります。

保存的治療

小さな瘻孔や症状が軽い場合には、まず保存的治療を検討することがあります。

具体的には、次のような方法があります。

- 感染がある場合の抗菌薬治療。
- 便の状態を整えるための排便管理。
- クローン病など原因疾患に対する治療。
- 炎症や感染を伴う組織の管理。
- 会陰部や膣周辺の衛生管理。

ただし、薬を使用するだけで瘻孔が必ず閉鎖するわけではありません。

特に慢性的な炎症や組織の損傷がある場合は、原因となる疾患の治療と瘻孔そのものへの対応を組み合わせる必要があります。

外科的治療

瘻孔が大きい場合や、便・ガスの漏出が続く場合には手術が検討されます。

代表的な術式の一つが、前進皮弁術(Advancement Flap)です。

これは、直腸や膣側の健康な組織を利用して瘻孔の開口部を覆い、閉鎖を目指す手術です。

瘻孔の位置や周辺組織の損傷によっては、次のような治療も検討されます。

- 瘻孔の切除と閉鎖。
- 膣側または直腸側からの組織修復。
- 肛門括約筋の修復。
- 周辺の健康な組織を利用した再建手術。

どの方法が適しているかは、瘻孔の状態によって異なります。

一時的な人工肛門が必要になるケース

瘻孔が大きい場合や複雑な場合、再発を繰り返している場合などには、一時的な人工肛門造設術が検討されることがあります。

人工肛門は、腹部に便の出口を設け、便を専用の装具に排出する方法です。

便が直腸側を通過する量を減らすことで、瘻孔の修復や周囲組織の治癒を支援する目的があります。

ただし、すべての直腸腟瘻で必要になるわけではありません。

人工肛門の造設や閉鎖については、病状、手術の内容、治癒の見込み、患者の生活への影響などを踏まえて判断されます。

クローン病が原因の場合の治療

クローン病による直腸腟瘻では、局所の手術だけでなく、腸管全体の炎症を評価する必要があります。

炎症が十分にコントロールされていない状態では、手術後の傷が治りにくくなったり、瘻孔が再発したりする可能性があります。

そのため、消化器内科と大腸肛門外科が連携し、腸管病変と局所の状態を総合的に判断することが大切です。

直腸腟瘻は何科を受診すればよい?

主な受診先は、産婦人科と大腸肛門外科です。

受診先主な役割
産婦人科膣壁、会陰部、分泌物、出産後の損傷などを確認
大腸肛門外科直腸や瘻孔の状態、肛門括約筋、手術の必要性を評価
消化器内科クローン病や憩室炎などの原因疾患を評価
総合病院の専門チーム婦人科・消化器・大腸肛門外科が連携して治療方針を決定

最初に産婦人科を受診しても、大腸肛門外科への紹介が必要になる場合があります。

反対に、大腸肛門外科から婦人科に紹介されることもあります。

出産後に症状が始まった場合は、分娩を担当した産婦人科に相談する方法もあります。

受診を急いだ方がよい症状

膣から便やガスが出る症状が続いている場合は、症状が軽くても早めに受診してください。

特に、次の症状がある場合は速やかな医療機関での評価が必要です。

- 発熱や悪寒がある。
- 会陰部や下腹部に強い痛みがある。
- 膣周辺が赤く腫れている。
- 膿のような分泌物が出る。
- 出血が続いている。
- 急激に症状が悪化している。

高熱、強い痛み、急激な体調悪化がある場合は、救急診療も含めて受診してください。

受診時には、出産歴、手術歴、クローン病の診断歴、症状が始まった時期などを伝えると診断の助けになります。

【よくある質問】膣から便が出る症状に関するFAQ

Q1:膣から便が出るのは直腸腟瘻が原因ですか?

A1:直腸腟瘻が原因である可能性があります。直腸と膣の間に異常な通路ができると、便やガスが膣から排出されることがあります。ただし、膣周辺への便の付着など、別の原因も考えられるため、内診や画像検査などによる確認が必要です。

Q2:膣からガスが出るだけでも直腸腟瘻の可能性はありますか?

A2:可能性はありますが、膣からガスが出るだけで直腸腟瘻と判断することはできません。性交や運動などによって膣内に入った空気が排出される現象は一般的です。一方、便の臭いを伴うガスや便汁の漏出がある場合は医療機関で調べてもらいましょう。

Q3:出産後に膣から便が出るようになった場合、自然に治りますか?

A3:小さな瘻孔では自然に閉鎖する場合もありますが、すべてが自然に治るわけではありません。分娩時の損傷や感染によって形成された瘻孔では、状態によって保存的治療や手術が必要になります。自己判断で様子を見続けず、産婦人科や大腸肛門外科に相談してください。

Q4:直腸腟瘻の治療には必ず手術が必要ですか?

A4:必ずしも全員が手術を受けるわけではありません。小さく症状の軽い瘻孔では保存的治療を検討する場合があります。ただし、便やガスの漏出が続く場合や瘻孔が大きい場合には、外科的な閉鎖が必要になることがあります。

Q5:直腸腟瘻と直腸瘤は同じ病気ですか?

A5:異なる病気です。直腸腟瘻は直腸と膣が異常な通路でつながる病気です。一方、直腸瘤は直腸の前壁が膣側に膨らみ、便がたまって排便困難や残便感を引き起こす状態です。

Q6:膣から便汁や悪臭のあるおりものが出る場合は何科に行けばよいですか?

A6:まず産婦人科または大腸肛門外科を受診してください。出産後や婦人科手術後に発症した場合は産婦人科、便やガスの漏出が明らかな場合は大腸肛門外科が相談先になります。クローン病がある場合は消化器内科との連携も必要です。

まとめ:【プロの結論】膣から便が出る症状は早期の原因究明が重要

膣から便が出る、便汁のような液体が漏れる、便臭を伴うガスが出るといった症状には、直腸腟瘻が関係している可能性があります。

特に注意したい原因は、次の3つです。

1. 出産時の組織損傷: 会陰裂傷や感染、治癒不全などによって直腸と膣の間に瘻孔が形成される。
2. クローン病: 慢性的な炎症によって腸管周辺の組織が損傷し、瘻孔ができることがある。
3. 手術や放射線治療: 骨盤内の組織損傷や治癒不全、慢性炎症などが発症に関係する。

また、膣からガスが出るだけなら、膣内に入り込んだ空気が排出されている可能性もあります。直腸瘤の場合は、便が膣側に膨らんだ部分にたまることで排便困難や残便感が生じます。

こうした違いを見極めるには、内診や直腸診、内視鏡、MRIなどによる適切な検査が欠かせません。

最も重要なのは、膣から便が出る症状を恥ずかしさから放置しないことです。

直腸腟瘻は、症状や原因に応じた治療を検討できる病気です。産婦人科と大腸肛門外科が連携し、必要に応じて消化器内科も加わることで、瘻孔の修復だけでなく、再発の原因となる炎症や感染への対応も進められます。

膣から便や便汁が出る、便臭のあるガスが続くといった異常に気づいたら、早めに専門医へ相談し、自分の体の状態を正確に把握することが、治療と生活の質の回復につながります。


医学的な根拠資料: メイヨークリニック、クリーブランド・クリニック、日本炎症性腸疾患学会「潰瘍性大腸炎・クローン病 診断基準・治療指針(2024年改訂)」、日本大腸肛門病学会、東邦大学医療センター大森病院の医学情報を参照しています。

(出典: 膣 から 便(Yahoo!ニュース))

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伊藤 美咲 (Misaki Ito)

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