透明なゆりかごは実話?原作漫画とNHKドラマ全10話・キャスト・配信情報を2026年徹底解説
『透明なゆりかご』は、産婦人科で起きる出産、中絶、流産、死産、そして家族が抱えるさまざまな事情を描いたヒューマンドラマです。漫画家・沖田×華(おきた・ばっか)の実体験をもとにした原作漫画は講談社から刊行され、2018年にはNHK総合の「ドラマ10」で実写ドラマ化されました。主演は清原果耶、共演は瀬戸康史、水川あさみ、原田美枝子、酒井若菜ら。全10話を通して、命が生まれる喜びだけでは語れない産婦人科の現実に向き合います。
2026年現在も作品を知りたい人が気になるのは、どこまでが作者の実体験なのか、原作漫画とドラマにはどんな違いがあるのか、最終回は何を描いたのか、そしてNHKオンデマンドで視聴できるのかという点でしょう。原作の成立背景からキャスト、各話のあらすじ、受賞歴、主題歌、配信情報まで整理します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 原作:沖田×華が高校時代に経験した産婦人科医院でのアルバイトをもとに描いた全9巻の完結漫画。
- ドラマ:2018年7月20日から9月21日までNHK総合で放送された全10話の作品。清原果耶が主演を務めた。
- 見どころ:中絶や出産を単純な善悪で判断せず、それぞれの女性や家族が抱える事情を描いている。
- 主題歌:Charaの「せつないもの」。
- 配信:2026年10月時点でNHKオンデマンドに作品・各話の配信ページが掲載されている。
【作品の基本情報】透明なゆりかごはどんな作品?原作漫画とNHKドラマの概要
産婦人科を舞台に「命とは何か」を問いかける物語
『透明なゆりかご』の正式な漫画タイトルは『透明なゆりかご 産婦人科医院 看護師見習い日記』です。作者は沖田×華、出版社は講談社。女性漫画誌で連載され、KC Kissレーベルから単行本が刊行されました。
物語の舞台は1997年の地方都市にある産婦人科医院。看護学科に通う高校3年生の主人公・×華は、母親のすすめで産婦人科医院の見習いとして働き始めます。
勤務初日に目撃したのは、妊娠中絶の現場でした。想像していた医療現場との違いに衝撃を受け、一時は仕事を辞めようと考えます。しかし、その後に出産にも立ち会い、生まれてくる赤ちゃんの生命力を目の当たりにしたことで、産婦人科の仕事を続ける決意を固めます。
この医院にやって来る妊婦たちは、決して同じ事情を抱えているわけではありません。望まない妊娠、経済的な問題、家庭内暴力、不妊、流産、死産、病気を抱えた妊娠など、背景はさまざまです。
出産を迎えることが必ずしも幸福につながるとは限らず、中絶を選ぶことにも、それぞれの事情や葛藤があります。作品は、そうした現実を一つひとつのエピソードとして描いています。
原作漫画の基本データ
- 作品名:透明なゆりかご 産婦人科医院 看護師見習い日記
- 作者:沖田×華
- 出版社:講談社
- 掲載誌:Kiss PLUS、ハツキスなど
- 単行本:全9巻
- 完結状況:完結済み
- 第42回講談社漫画賞:少女部門受賞
講談社の作品情報では、シリーズは完結作品として掲載されています。最終巻となる第9巻は2021年4月13日に発売されました。ドラマをきっかけに原作を読み始める場合も、最初から最後までまとめて物語を追える状態です。
2018年のNHKドラマは全10話
NHK版は「ドラマ10」枠で制作され、2018年7月20日から9月21日までNHK総合で放送されました。全10回、基本的に1話約44分で構成されています。
脚本を担当したのは安達奈緒子。『コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-THE THIRD SEASON』などを手がけた脚本家です。音楽は清水靖晃、演出は柴田岳志、村橋直樹、鹿島悠らが担当しました。
ドラマでは、原作の主人公にあたる人物を青田アオイという名前で描き、清原果耶が演じています。町の小さな産婦人科医院を舞台に、アオイが患者や医療スタッフと関わりながら成長していく構成です。
【実話・作者の経験】沖田×華が産婦人科で見た現実とは?
高校時代のアルバイト経験が作品の出発点
『透明なゆりかご』を語るうえで欠かせないのが、沖田×華自身の経験です。
講談社のインタビューや看護専門メディア「看護roo!」でのインタビューによると、沖田×華は高校時代、母親にすすめられて産婦人科医院でアルバイトを始めました。漫画の主人公と同じように、看護師を志す学生として医療現場に関わった経験が作品の土台になっています。
特に衝撃的だったのは、アルバイト初日に妊娠中絶の現場に立ち会ったことです。中絶後の処置に携わり、目の前にある小さな命と向き合った経験は、後の作品に強く反映されています。
作者はインタビューで、処置の際に中絶された胎児を大切なものとして感じ、丁寧に扱っていたことを語っています。さらに、自然と声をかけたり、歌を聞かせたりしながら作業していたとも明かしています。
なぜ中絶をテーマに描こうと思ったのか
沖田×華が描きたかったのは、妊娠や出産をめぐる出来事を表面的な善悪だけで判断することへの疑問でした。
産婦人科で働くなかで、妊娠には望まない妊娠、性暴力、不妊、流産、経済的困窮、家庭内の問題など、さまざまな事情が伴うことを知ります。
また、妊娠や中絶をめぐって女性だけが責められる状況にも疑問を抱いたと、認定NPO法人フローレンスのインタビューで語っています。
中絶を選んだ女性にも、出産を選んだ女性にも、それぞれの人生があります。本人の意思だけでは解決できない家庭環境や経済的事情、パートナーとの関係が影響する場合もあります。
そのため、作品では中絶を一律に悪いこととして描くのではなく、選択に至るまでの背景や本人の感情に目を向けています。
作者が作品に込めたメッセージ
看護roo!のインタビューでは、沖田×華は作品の描き方について次のような考えを示しています。
「一方的に、どっちがいいとか悪いとか言及するのはやめたい」
この言葉は、作品全体を理解する重要な手がかりです。
例えば、中絶を選んだ女性を無責任だと決めつけたり、出産を選んだ女性を無条件に称賛したりするだけでは、産婦人科で起きている現実を理解できません。
患者の背景を知り、何に苦しみ、何を守ろうとしているのかを考える。そうした視点が物語の根底にあります。
実話とフィクションの境界線
ここで押さえておきたいのは、『透明なゆりかご』が作者の実体験を土台にした作品であって、すべての登場人物や出来事をそのまま記録した医療ドキュメンタリーではないという点です。
産婦人科での勤務経験や当時見聞きした出来事が創作の出発点になっていますが、漫画としてエピソードを構成し、人物や物語を表現しています。
NHKドラマも、原作をもとにした脚本作品です。したがって、ドラマの登場人物や個別の患者のエピソードを、実在した特定の人物の記録として受け取るのは適切ではありません。
作品のリアリティーは、特定の出来事がすべてそのまま再現されていることではなく、実際の医療現場で作者が感じた問題や人間の複雑な感情が物語に反映されていることにあります。
【キャスト・人物相関】清原果耶、瀬戸康史、水川あさみら出演者を紹介
NHK版『透明なゆりかご』の魅力を支えているのが、主人公を取り巻く産婦人科スタッフと、各話に登場する患者を演じた俳優陣です。
主要キャストと役柄の関係一覧
| 登場人物 | キャスト | 役柄・物語での役割 |
|---|---|---|
| 青田アオイ | 清原果耶 | 産婦人科でアルバイトを始める17歳の看護師見習い。物語の主人公。 |
| 由比朋寛 | 瀬戸康史 | 由比産婦人科の院長。患者に丁寧に向き合う医師。 |
| 望月紗也子 | 水川あさみ | アオイを指導する先輩看護師。仕事に真剣に向き合う。 |
| 榊実江 | 原田美枝子 | 看護師長。豊富な経験で医院を支える存在。 |
| 青田史香 | 酒井若菜 | アオイの母親。娘との関係にも物語の焦点が当たる。 |
| 町田真知子 | マイコ | 第4回に登場する妊婦。 |
| 町田陽介 | 葉山奨之 | 真知子の夫。 |
| 田中さん | 安藤玉恵 | 第1回に登場する未受診妊婦。 |
| 菊田里佳子 | 平岩紙 | 第2回に登場する妊婦。 |
| 安部さおり | 田畑智子 | 第3回に登場する妊婦。 |
| ハルミ | モトーラ世理奈 | 第6回でアオイと出会う少女。 |
| ミカ | 片山友希 | 第7回に登場するアオイの小学校時代の友人。 |
| 望月広紀 | 柄本時生 | 紗也子の夫。 |
| 辻村灯里 | 鈴木杏 | 最終回の中心となる妊婦。 |
| 辻村拓郎 | 金井勇太 | 灯里の夫。 |
主演・清原果耶が演じる青田アオイ
主人公のアオイを演じるのは清原果耶です。
アオイは高校に通いながら産婦人科で働く17歳。医療の専門知識や経験が十分にあるわけではなく、患者の事情を理解できずに戸惑うこともあります。
しかし、相手を先入観で判断せず、自分なりに理解しようとする姿勢が彼女の大きな特徴です。
清原果耶は本作がNHKドラマの初主演作となりました。感情を大きく表に出すのではなく、患者の話を聞くときの視線や、言葉にできない戸惑いを丁寧に表現しています。
その演技が、重いテーマを扱う本作に独特の静けさと温かさを与えています。
瀬戸康史が演じる由比朋寛
瀬戸康史が演じる由比朋寛は、由比産婦人科の院長です。
患者の身体だけでなく、生活環境や精神的な事情にも目を向ける医師であり、アオイが医療現場について学んでいくうえで重要な存在です。
医師としての判断を求められる場面では厳しい決断を迫られますが、患者を単なる診療対象として扱わない姿勢が印象に残ります。
水川あさみと原田美枝子が支える医療現場
水川あさみ演じる望月紗也子は、アオイの指導役となる先輩看護師です。仕事に対する責任感が強く、患者との距離の取り方や医療従事者としての現実をアオイに伝えていきます。
一方、原田美枝子演じる榊実江は看護師長として医院を支えます。経験に裏打ちされた落ち着きがあり、患者やスタッフを見守る重要な役割を担います。
この3人とアオイの関係が、単発の患者エピソードをつなぐドラマの軸になっています。
【全10話のあらすじ】各回のテーマと最終回「7日間の命」を解説
NHKドラマは全10話構成です。毎回異なる患者や家族の事情が描かれ、産婦人科で働くアオイ自身の成長も並行して進んでいきます。
第1回「命のかけら」
1997年の夏、17歳のアオイは由比産婦人科でアルバイトを始めます。初日から妊娠中絶の現場に立ち会い、産婦人科の現実に衝撃を受けます。
その後、初めて出産にも立ち会い、赤ちゃんが生まれる瞬間の力強さを知ります。そんな中、未受診妊婦の田中さんが医院を訪れ、出産後に姿を消してしまいます。
出産と中絶が同じ場所で起きていることを、アオイが初めて実感する導入回です。
第2回「母性ってなに」
アオイは医院の玄関に置かれた、生まれたばかりの赤ちゃんを発見します。由比たちの処置によって赤ちゃんは一命を取り留め、アオイが世話をすることになります。
次第に赤ちゃんに愛情を抱くアオイですが、紗也子から深入りしすぎないように注意されます。
同時に、持病の悪化によって出産すれば失明する可能性がある妊婦・里佳子の悩みも描かれます。母性とは何なのか、親になることと命を守ることはどう結びつくのかを考えさせられる回です。
第3回「不機嫌な妊婦」
アオイは、いつも不機嫌な妊婦・安部さおりから、些細なミスを理由に厳しく叱責されます。
由比の診察にも納得しないさおりに、アオイは恐怖を感じるようになります。
ところが、看護学校の実習で市民病院を訪れたアオイは、別の病室で悲しそうに誰かに付き添うさおりの姿を目撃します。
表面上の態度だけでは分からない妊婦の事情があることを、アオイが学ぶエピソードです。
第4回「産科危機」
医院で見守ってきた町田夫妻に女の子が誕生します。夫の陽介は喜びに包まれますが、出産直後に妻の真知子の出血が止まらず、意識も低下してしまいます。
由比は異変を察知し、総合病院への緊急搬送を決断します。懸命な対応が続くなか、アオイは自分にできることの限界と向き合います。
出産が無事に終わればすべて解決するわけではないという、産科医療の厳しい現実を描いた回です。
第5回「14歳の妊娠」
アオイの後ろをついてくる男の子が現れ、彼は由比産婦人科に用事があると話します。
その一方で、由比はこれからの分娩を大きな病院に任せるべきなのかと榊に相談します。2人の脳裏には、かつて担当した14歳の妊婦・真理と、その母親の姿がよみがえります。
未成年の妊娠をめぐる本人と家族の葛藤、そして産婦人科が地域で果たしてきた役割がテーマです。
第6回「いつか望んだとき」
アオイは、ハルミという少女に誘われて山奥の古民家へ向かいます。ハルミは妊娠しており、安く簡単に中絶してくれる場所があると話していました。
そこで出会ったのは、重吉と千代という老夫婦です。
一方、紗也子は自分が妊娠していなかったことを知り、落胆します。妊娠や出産を望む気持ちが、必ずしも簡単には実現しないことも描かれます。
第7回「小さな手帳」
アオイは、母・史香との関係に再び悩むようになります。そんなとき、小学校時代の友人ミカが医院に入院してきます。
ミカは夫も両親もいない孤独な状況で出産を迎えようとしていました。彼女が大切に持っていたのは、自分が赤ちゃんだったころの母子手帳です。
その手帳をきっかけに、アオイは母親との過去や、親から受け取った愛情について考え始めます。
第8回「妊婦たちの不安」
紗也子の妊娠が判明し、医院のスタッフは祝福します。紗也子は仕事を続けるつもりでしたが、激しいつわりによって思うように働けなくなります。
夫の広紀は優しいものの、妊娠による身体的な負担を十分には理解できていません。
さらに、キャリアウーマンの妊婦・弥生をめぐる問題も発生します。仕事と妊娠、家庭生活の両立に伴う不安が描かれます。
第9回「透明な子」
由比産婦人科に、小学生の娘が性被害に遭った可能性があるという連絡が入ります。
医院は少女を受け入れるための準備を進めますが、やって来た少女はアオイが図書館で知り合った友人・亜美でした。
少女が抱える深い苦しみと、周囲の大人たちがどう寄り添うべきかが描かれます。
妊娠や出産の問題が、身体的な問題だけではなく、子どもの安全や人権にも関係していることを突きつける回です。
第10回・最終回「7日間の命」
最終回では、初めての妊娠を迎えた辻村灯里の胎児に、重い病気があることが分かります。
生まれても長く生きることが難しいと知らされた灯里と夫の拓郎は、中絶も含めて考えます。しかし、悩み抜いた末に出産を決意します。
榊や紗也子、由比たちは、大学病院とも協力しながら誕生後の治療や対応を準備します。
そんな中、灯里はアオイに、それまで誰にも打ち明けていなかった悩みを話します。
最終回の核心は、命の長さだけで、その存在の価値を決められるのかという問いです。
生まれる前から病気が分かっている場合、親はどのような決断を迫られるのか。出産することと、子どもの将来を考えることはどう結びつくのか。
最終回は、全10話を通して描かれてきた「命をめぐる選択」というテーマを、もう一度視聴者に問いかけるエピソードになっています。
【原作とドラマの違い】主題歌Chara「せつないもの」と作品の評価
原作漫画とNHKドラマはどこが違う?
原作漫画とドラマは、基本的な舞台設定や命をめぐるテーマを共有していますが、物語の見せ方には違いがあります。
原作は、沖田×華が産婦人科で見聞きした経験をもとに、患者や家族のさまざまなエピソードを積み重ねる形式です。1つの症例から複数の問題を考えさせる構成で、登場する人々の事情を幅広く扱っています。
一方、ドラマは全10回という放送枠に合わせ、青田アオイを中心に各話の患者エピソードを展開します。医院のスタッフやアオイの母親との関係も並行して描かれ、連続ドラマとしてのまとまりを持たせています。
特にドラマでは、アオイの成長が全体をつなぐ重要な要素です。患者との出会いを通じて、命や家族、医療に対する考え方が少しずつ変化していきます。
つまり、原作は多様な産婦人科の現実を掘り下げる漫画、ドラマはそのテーマを主人公の成長とともに映像化した作品として楽しめます。
主題歌はCharaの「せつないもの」
NHKドラマの主題歌に起用されたのは、Charaの「せつないもの」です。
この楽曲は1997年に発売されたアルバム『Junior Sweet』の最後に収録された曲です。ドラマの舞台となる1997年という時代とも重なり、作品の空気に自然になじんでいます。
Charaの柔らかく独特な歌声は、悲しみや喪失を扱う物語に静かな余韻を与えます。
『透明なゆりかご』は、すべての問題が解決して明るい未来が約束されるタイプのドラマではありません。患者が抱える痛みを残したまま物語が終わることもあります。
だからこそ、「せつないもの」の持つ繊細な雰囲気が、物語の余韻とよく調和しています。
作品の評判を裏付ける受賞歴
『透明なゆりかご』は、漫画とドラマの双方で評価を受けています。
漫画は2018年に第42回講談社漫画賞の少女部門を受賞しました。産婦人科というデリケートなテーマを扱いながら、幅広い読者の関心を集めたことが評価の背景にあります。
ドラマも複数の賞を受賞しています。放送ライブラリーに掲載された受賞歴は次のとおりです。
- 第73回文化庁芸術祭賞:テレビ・ドラマ部門大賞
- 第35回ATP賞:グランプリ、ドラマ部門最優秀賞
- 第45回放送文化基金賞:ドラマ番組奨励賞
- 第56回ギャラクシー賞:奨励賞
こうした受賞歴は、単に感動的な医療ドラマとしてだけではなく、作品の構成や演出、俳優の演技なども含めて評価されたことを示しています。
視聴者の感想で注目したい3つのポイント
作品を評価するときは、単に泣けるかどうかだけでなく、どのような問題を描いているのかに注目すると理解が深まります。
1. 産婦人科の現実を知ることができる
出産だけでなく、中絶、死産、母体の危険、妊婦の孤独など、普段は目にする機会の少ない医療現場の問題を知るきっかけになります。
2. 登場人物を簡単に善悪で判断できない
患者の行動だけを見れば理解しにくい場面でも、その背景を知ると印象が変わることがあります。登場人物それぞれの事情を考えながら見ることが、この作品の大きな見どころです。
3. 清原果耶の繊細な演技
主人公は医療の専門家ではなく、まだ経験の浅い高校生です。分からないことに戸惑いながら、患者の話を聞き、自分なりに考えていく姿が物語に自然な視点を与えています。
【プロの結論】この作品を高く評価するべき本当の理由
『透明なゆりかご』の本質は、妊娠や出産を成功と失敗に分類しないところにあります。
医療ドラマでは、病気を治すことや患者を救うことが物語の中心になる場合が少なくありません。しかし、妊娠や出産をめぐる問題には、医療だけでは解決できない事情があります。
経済的な問題、家族との関係、パートナーとの関係、本人の健康、将来への不安。これらは医師が治療を行うだけでは解消できない問題です。
本作が優れているのは、そうした問題を患者本人の責任だけに押しつけず、周囲の人間や社会環境も含めて描いていることです。
産婦人科を舞台にした作品でありながら、医療従事者だけでなく、家族、学校、社会のあり方についても考えさせる。これが2018年の放送から年月が経過した2026年にも、作品を読み返す価値がある理由です。
【2026年最新】透明なゆりかごの配信・NHKオンデマンド・再放送情報
NHKオンデマンドで視聴できる?
2026年10月30日時点で、NHKオンデマンドには『透明なゆりかご』の番組ページと各話の配信ページが掲載されています。
確認できる各話ページでは、単品購入と見放題パックの料金が表示されています。
- 単品購入:220円(税込)
- まるごと見放題パック:990円(税込)
- 単品購入後の視聴期間:72時間
- 掲載されている購入期限:2027年7月28日
上記は確認時点でのNHKオンデマンド掲載情報です。販売条件や対象作品、料金は変更される場合があるため、購入直前に各話の販売ページで確認してください。
ほかの動画配信サービスは?
Amazon Prime VideoなどではNHKオンデマンド作品を取り扱う仕組みがありますが、すべてのサービスで同じ契約条件や視聴料金になるわけではありません。
Netflixやほかの定額制動画配信サービスについても、作品名が検索結果に出ることと、現在そのサービスで本編を視聴できることは別です。
視聴先を探す場合は、作品の公式配信元であるNHKオンデマンドの番組ページを最初に確認するのが確実です。
再放送はいつ?過去の再放送実績
NHKドラマ『透明なゆりかご』は、2021年5月3日から6日まで、NHK総合で4夜連続の一挙再放送が実施されました。
この再放送では全10話が放送され、最終回はロングバージョンが編成されました。清原果耶が連続テレビ小説『おかえりモネ』のヒロインを務める時期に合わせた再放送としても話題になりました。
2026年10月30日時点で、確認できるNHKの作品・配信情報には、新たな再放送日時の告知は掲載されていません。
今後の再放送を待つ場合は、NHK総合の番組表や公式番組情報を確認してください。すぐに全話を見たい場合は、NHKオンデマンドの配信状況を確認する方法があります。
DVD・Blu-rayで視聴する方法
NHKエンタープライズからはDVD-BOXも発売されています。全10回を収録したDVD4枚組で、映像特典として出演者による座談会や番組PR映像などが収録されています。
配信期間を気にせず手元に残したい場合は、DVDという選択肢もあります。購入する際は、中古品を含め、収録内容やディスクの状態を確認することが大切です。
【よくある質問】透明なゆりかごに関するFAQ
Q1:透明なゆりかごは実話ですか?
A1:沖田×華が高校時代に産婦人科医院でアルバイトをした経験をもとに描いた作品です。ただし、すべての登場人物や出来事がそのまま実際に起きたという意味での完全な実話ではなく、実体験を土台にした漫画・ドラマ作品です。
Q2:透明なゆりかごの漫画は全何巻ですか?
A2:講談社から刊行された単行本は全9巻です。2021年4月13日に第9巻が発売され、シリーズは完結しています。
Q3:NHKドラマの主演は誰ですか?
A3:清原果耶です。青田アオイ役を演じています。瀬戸康史、水川あさみ、原田美枝子、酒井若菜らが主要キャストとして出演しました。
Q4:透明なゆりかごのドラマは全何話ですか?
A4:全10話です。2018年7月20日から9月21日までNHK総合のドラマ10枠で放送されました。
Q5:透明なゆりかごの最終回はどんな内容ですか?
A5:最終回「7日間の命」では、胎児に重い病気があると分かった妊婦・辻村灯里と夫の拓郎が、出産するかどうかを悩み抜きます。命の長さと親の選択をテーマにしたエピソードです。
Q6:主題歌は誰が歌っていますか?
A6:Charaの「せつないもの」です。1997年発売のアルバム『Junior Sweet』に収録された楽曲です。
Q7:2026年現在、どこで視聴できますか?
A7:NHKオンデマンドに番組・各話の配信ページが掲載されています。単品購入や見放題パックの販売条件を確認してください。DVD-BOXという選択肢もあります。
Q8:2026年に再放送の予定はありますか?
A8:2026年10月30日時点で、新たな再放送日時の告知は確認できません。過去には2021年5月3日から6日まで、NHK総合で4夜連続の一挙再放送が行われています。
まとめ:透明なゆりかごは2026年も読み継ぎたい命の物語
『透明なゆりかご』は、漫画家・沖田×華の産婦人科での経験を出発点に、妊娠、出産、中絶、流産、死産など、命をめぐるさまざまな現実を描いた作品です。
2018年のNHKドラマでは清原果耶が主人公・青田アオイを演じ、瀬戸康史、水川あさみ、原田美枝子らが産婦人科のスタッフを演じました。全10話の物語は、アオイの成長を通して、患者や家族が抱える事情を丁寧に映し出しています。
原作漫画は全9巻で完結済み。ドラマは文化庁芸術祭賞をはじめ複数の賞を受賞し、作品としての評価も確立しています。
作品を初めて知った人には、まずNHKドラマから入る方法がおすすめです。清原果耶の演技と映像表現によって、物語の全体像をつかみやすいからです。患者ごとの背景をさらに深く知りたい人には、原作漫画を全巻読む楽しみがあります。
一方、中絶や性被害、死産、子どもの虐待など、精神的に負担の大きいテーマも含まれています。こうした題材に抵抗がある人は、各話の内容を確認しながら視聴することをおすすめします。
命が生まれることは喜ばしい。しかし、すべての妊娠や出産が同じ形の幸福につながるわけではありません。『透明なゆりかご』が伝えているのは、命をめぐる選択の背景には、外からは見えない事情や感情が存在するということです。
2018年の放送から8年が経過した2026年も、この作品が問いかけるテーマは色あせていません。原作漫画とNHKドラマの両方に触れることで、作品に込められた「命とは何か」という問いを、より深く受け止められるはずです。 (出典: 透明 な ゆりかご(Yahoo!ニュース))