【選考方法を徹底解説】流行語大賞は誰がどうやって決める?
「今年の流行語大賞は、どうやって決まるの?」「SNSで人気の言葉がそのまま選ばれるの?」という疑問を持つ人も少なくありません。
実際には、単純な人気投票ではありません。
選考の仕組みは?
主催する自由国民社は、『現代用語の基礎知識』に収録された言葉や、その年の社会的な出来事を基礎資料として選考を進めます。
2025年の選考について、文春オンラインが『現代用語の基礎知識』編集長への取材で明らかにした流れは次のとおりです。
1. 編集部が掲載用語などから候補を幅広く抽出する。
2. 選考委員会が候補を検討する。
3. 議論や事前採点を踏まえてノミネート30語を選ぶ。
4. 選考委員会がトップテンと年間大賞を決定する。
5. 受賞者への表彰を行う。
選考委員は候補語を絞り込む段階から関わり、事前の採点だけではなく、最終的には委員同士の話し合いで判断します。
2025年の選考委員は誰だった?
2025年の報道で紹介された選考委員は、次のメンバーです。
- 神田伯山(講談師)
- 辛酸なめ子(漫画家・コラムニスト)
- パトリック・ハーラン(お笑い芸人)
- 室井滋(俳優・エッセイスト)
- やくみつる(漫画家)
- 大塚陽子(『現代用語の基礎知識』編集長)
この顔ぶれからも、選考が単純なSNS人気投票ではなく、異なる専門性や世代の視点を組み合わせた審査であることが分かります。
なお、2026年の選考委員の正式な顔ぶれは、別途発表内容を確認する必要があります。
トップテンと年間大賞は何が違う?
ここは誤解されやすいポイントです。
トップテンは、その年を代表する10の言葉を選ぶものです。その10語には公式な順位が付けられていません。
年間大賞は、そのトップテンの中から特に象徴的な言葉として選ばれるものです。
つまり、トップテンの1位から10位までを決めるランキングとは異なります。
また、1984年の第1回から受賞者に賞金はなく、授賞式では賞を記念する盾が贈られています。
【歴代の流行語大賞とネットの反応】炎上や「流行っていない」の真相
流行語大賞が発表されると、毎年のように話題になるのが「この言葉、本当に流行していた?」という疑問です。
SNSでの認知度と、選考委員が評価する社会的な象徴性には違いがあります。
2025年の年間大賞は「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」
2025年12月1日に発表された年間大賞は、当時の高市早苗首相の発言に由来する、
「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」
でした。
高市氏が自民党総裁に選出された直後に述べた言葉が、女性初の首相誕生という政治的な節目と結びつき、年間大賞に選ばれました。
単なる印象的なフレーズではなく、政治史上の転換点を象徴する言葉として評価された点が特徴です。
2025年のトップテン一覧
| 受賞語 | 関連する人物・団体・出来事 |
|---|---|
| 働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相 | 高市早苗氏 |
| トランプ関税 | 赤澤亮正氏 |
| エッホエッホ | うじたまい、うお座氏 |
| 緊急銃猟/クマ被害 | 田澤道弘氏 |
| 国宝(観た) | 映画『国宝』製作委員会 |
| 古古古米 | 日本米穀商連合会 |
| 戦後80年/昭和100年 | 保阪正康氏 |
| 二季 | 立花義裕氏、滝川真央氏 |
| ミャクミャク | 大阪・関西万博公式キャラクター |
| オールドメディア | 青山繁晴氏 |
この一覧を見ると、政治、経済、社会問題、映画、インターネット文化、気候変動まで幅広いテーマが含まれています。
2025年は特に、社会全体に影響した出来事と、SNSで拡散したミームが同じトップテンに並んだことが印象的でした。
2024年の年間大賞は「ふてほど」
2024年の年間大賞は「ふてほど」でした。
TBS系ドラマ『不適切にもほどがある!』の略称で、阿部サダヲさんが主演した作品です。
同年のトップテンには「裏金問題」「界隈」「初老ジャパン」「50-50」「Bling-Bang-Bang-Born」「もうええでしょう」などが選ばれました。
2024年と2025年を比較すると、エンタメ作品から生まれる言葉だけでなく、政治や経済、社会的な課題を象徴する言葉も重要な位置を占めていることが分かります。
なぜ「こんな言葉は流行っていない」と批判される?
この賞に対して毎年寄せられる代表的な疑問が、選ばれた言葉と個人の実感とのギャップです。
文春オンラインの2025年の取材記事では、『現代用語の基礎知識』編集長も、発表後に「こんな言葉、流行ってない」という反応が出ることを想定していると説明しています。
この問題には、いくつかの背景があります。
1. SNSのおすすめ機能による情報の偏り
TikTokやX、YouTubeなどでは、利用者の関心に近いコンテンツが表示されます。
そのため、若者の間で大きく広がっている言葉を、別の世代がほとんど目にしないことがあります。
2. 地域や世代による違い
高校生、社会人、シニア層では、日常的に接する情報や会話の内容が異なります。
特定の世代で圧倒的に使われている言葉が、全国民にとっての流行語とは限りません。
3. 社会を象徴する言葉と会話で使う言葉の違い
「トランプ関税」や「二季」のように、日常会話で頻繁に使わなくても、その年のニュースや社会問題を代表する言葉があります。
一方、「滅」のように、日常的な感情表現として使われる言葉もあります。
この二つは、そもそも評価されるポイントが異なります。
2026年のネットの反応はどう見るべきか
10月31日に公開されたJKラボの調査からは、興味深い傾向が読み取れます。
「滅」は実際に使う言葉として1位である一方、「ドパガキ」はSNSで見るものの使わない言葉としても1位でした。
この結果は、SNS上の話題性と実際のコミュニケーションでの使用頻度が必ずしも一致しないことを示しています。
また、渋谷トレンドリサーチでは「メロい」が1位となっており、調査対象や調査方法によっても結果が変わっています。
2026年のネット上の議論を読み解く際には、単に投稿数やトレンド入りの回数を見るのではなく、どの世代が、どのような場面で言葉を使っているかに注目する必要があります。
なお、現時点で「滅」や「ドパガキ」をめぐる公式選考上の炎上が発生したと確認できるわけではありません。候補予想と正式な受賞結果を混同しないことが大切です。
【プロの結論】2026年の流行語大賞を予想する3つの判断基準
2026年の有力な注目語を評価するなら、次の3つの観点が重要です。
① 世代を超えて認知されているか
「滅」は若年層の間で強い支持を集めています。
ただし、年間大賞という観点では、若者だけでなく幅広い世代に知られるかどうかも判断材料になります。
② 言葉が生まれた背景に社会的な意味があるか
「ドパガキ」は、ショート動画やSNSをめぐる現代的な課題を表現しています。
単なるネットスラングではなく、その言葉が生まれた社会的な背景まで説明できる点は評価材料になり得ます。
③ その年を象徴する出来事と結びついているか
2025年の「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」は、政治的な節目と直接結びついた受賞例でした。
2026年も、年末に向けた政治、経済、社会、スポーツなどのニュースによって、予想外の言葉が候補に浮上する可能性があります。
現時点での編集的な見立ては、「滅」が若者文化を代表する有力な注目語であり、「ドパガキ」と「メロい」がそれに続く存在だということです。
ただし、これは各種調査に基づく候補評価であり、公式の年間大賞予想順位ではありません。
【今年の流行語大賞2026】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の流行語大賞はいつ発表されますか?
2026年の正式な発表日時は10月31日時点で未公表です。例年は11月上旬にノミネート30語、12月初めにトップテンと年間大賞が発表されます。
Q2:2026年の流行語大賞の本命は何ですか?
若者向け調査では「滅」が有力です。JKラボの調査では実際に使った言葉と年間大賞予想の両方で1位になりました。ただし、公式候補にも年間大賞にもまだ決まっていません。
Q3:ドパガキとはどういう意味ですか?
「ドーパミン中毒のガキ」を略したネットスラングです。ショート動画やSNSなど、刺激の強いコンテンツを見続けてしまう状態を表現します。
Q4:流行語大賞は一般投票で決まるのですか?
現在の選考は一般投票による人気ランキングではありません。『現代用語の基礎知識』の掲載用語などを基礎に、選考委員会が候補を検討し、トップテンと年間大賞を決めます。
Q5:2025年の年間大賞は何でしたか?
「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」です。高市早苗氏の発言に関連する言葉が選ばれました。
Q6:トップテンに順位はありますか?
公式には順位がありません。トップテンの中から年間大賞が選ばれる仕組みです。
Q7:2026年の流行語大賞に滅はノミネートされますか?
現時点では未確定です。M!LKの楽曲をきっかけに広がり、複数の若者向け調査でも注目されていますが、公式ノミネート発表を待つ必要があります。
まとめ:2026年の流行語大賞は「滅」を中心に今後の発表に注目
2026年の新語・流行語大賞は、まだ年間大賞が決まっていません。
しかし、10月31日までに発表された調査からは、今年の言葉の特徴が見えてきました。
- 「滅」:M!LKの楽曲をきっかけに広がった感情表現
- 「ドパガキ」:ショート動画やSNS文化を象徴する言葉
- 「メロい」:日常会話にも広がる若者の感情表現
- 「フレネミー」:人間関係を表すキーワード
- 「麻辣湯」:食文化を象徴するトレンド
特に「滅」は、複数の調査で存在感を示しており、2026年を象徴する言葉として注目されています。
一方、年間大賞の選考では、若者文化だけでなく政治、経済、社会問題、スポーツ、エンタメなど幅広い分野が評価対象になります。
2026年の流行語大賞を正しく理解するポイントは、SNSでの人気、実際の使用頻度、社会的な象徴性を分けて考えることです。
11月上旬のノミネート30語の発表、そして12月初めの年間大賞発表が、今年の言葉を振り返る大きな節目になりそうです。 (出典: 今年 の 流行 語 大賞(Yahoo!ニュース))