じゃじゃ馬ならしとは?シェイクスピア原作から映画・ドラマ・バレエまで徹底解説
「じゃじゃ馬ならし」と検索すると、シェイクスピアの有名な喜劇だけでなく、エリザベス・テイラーとリチャード・バートンが主演した1967年の映画、中井貴一と観月ありさが出演した1993年のフジテレビドラマ、さらにはジョン・クランコが振り付けたバレエ作品まで、複数の作品が見つかります。
実は、これらは同じ題名を持ちながら、ジャンルも物語の描き方も異なります。中心となるのは、気の強い女性カタリーナと、彼女に結婚を申し込むペトルーチオの関係です。原作のあらすじや登場人物、結末に込められた意味を押さえると、映画やバレエで表現された人物像の違いも見えてきます。
この記事では、2026年時点の作品情報を整理し、「じゃじゃ馬ならし」が何を指すのか、各作品の見どころと解釈の違いを解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 原作:ウィリアム・シェイクスピアによる喜劇で、英語の原題は「The Taming of the Shrew」。
- 映画・ドラマ:1967年にはフランコ・ゼフィレッリ監督、1993年には中井貴一・観月ありさ主演のテレビドラマが登場。
- バレエ:ジョン・クランコによる全2幕の作品もあり、1962年に初演、1969年に改訂版が初演された。
【意味・由来】じゃじゃ馬ならしとは?シェイクスピアの原題と日本語訳を解説
「じゃじゃ馬ならし」は、基本的にはイギリスの劇作家ウィリアム・シェイクスピアが手がけた喜劇を指します。原題は「The Taming of the Shrew」です。
日本語の題名は、気性が激しく、周囲の言うことを聞かない女性を、じゃじゃ馬にたとえた表現です。「ならし」は、扱いにくい馬を手なずけることを意味します。原題のニュアンスを日本語の比喩に置き換えた題名と考えると理解しやすいでしょう。
「じゃじゃ馬」と「shrew」の意味
日本語の「じゃじゃ馬」は、もともと人になつかず、激しく暴れる馬を意味する言葉です。そこから転じて、気が強い、勝ち気、わがまま、周囲の指示に従わないといった性格の人を表すようになりました。
語源については諸説あります。語源解説では、「じゃじゃ」を騒がしい声を表す擬声語に結びつける説が紹介されています。「嫌じゃ嫌じゃ」の略という説明も見られますが、こちらは俗説として扱われています。
一方、英語の「shrew」は、作品の題名では口やかましく気性の激しい女性を指す侮蔑的な意味合いを持ちます。動物のトガリネズミを意味する単語でもありますが、戯曲の題名では女性の性格を表す言葉として使われています。
つまり、原題を直訳すれば「気性の激しい女性を手なずけること」に近い意味になります。ただし、これは作品に描かれた当時の男女関係や価値観を反映した表現でもあります。
シェイクスピアの作品としての成立
作者は、ウィリアム・シェイクスピア。成立年代は確定していませんが、研究上は1590年代初頭の作品と考えられています。
興味深いのは、1594年に匿名作品「The Taming of A Shrew」が出版されていることです。シェイクスピアの作品とよく似た題名と筋書きを持つ別のテキストで、両者の関係は研究対象になっています。
シェイクスピア版が現在知られる形で初めて印刷されたのは、1623年の第一・二つ折本「ファースト・フォリオ」です。つまり、執筆されたと考えられる時期と、現存する作品が出版された時期には大きな隔たりがあります。
この成立史を知ると、「じゃじゃ馬ならし」は単なる恋愛喜劇ではなく、当時の結婚観や男女の力関係を映し出した演劇作品として読むことができます。
【あらすじ・登場人物】カタリーナとペトルーチオの物語をわかりやすく紹介
物語の舞台は、イタリアの都市パドヴァ。裕福な商人バプティスタには、性格の異なる二人の娘がいます。
姉のカタリーナは気が強く、口論を恐れない女性。一方、妹のビアンカは美しく、穏やかな女性として周囲から人気を集めています。
ところが、父親のバプティスタは、姉のカタリーナが結婚するまでは妹のビアンカを嫁がせないと宣言します。これによって、ビアンカに求婚する男性たちも、まずカタリーナの結婚相手を探さなければならなくなります。
カタリーナとペトルーチオの出会い
そこへ現れるのが、ヴェローナ出身の紳士ペトルーチオです。彼は裕福な女性との結婚を望んでパドヴァを訪れ、カタリーナの持参金に目をつけます。
周囲の男性たちは、扱いにくいと評判のカタリーナにペトルーチオを紹介します。ペトルーチオは彼女の激しい言葉にもひるまず、結婚を申し込みます。
二人の初対面は、穏やかな恋愛の始まりとはほど遠いものです。皮肉や言葉遊びを交わし、互いに一歩も引かない応酬を繰り広げます。
やがて結婚が決まりますが、ペトルーチオは結婚式に奇妙な服装で遅れて登場し、式の後もカタリーナを連れて自宅へ帰ってしまいます。
ペトルーチオによる「ならし」とは何か
結婚後、ペトルーチオはカタリーナの生活を徹底的にかき乱します。
食事を与えなかったり、睡眠を妨げたり、服装にまで口を出したりするなど、彼女の意思を押さえ込もうとします。劇中では、猛禽類を訓練するように人間を扱うという発想が、ペトルーチオの行動に重ねられています。
こうした行動によって、カタリーナは次第にペトルーチオの言葉に同意するようになります。しかし、それが本心からの変化なのか、相手に合わせているだけなのかは、作品の重要な解釈ポイントです。
ビアンカともう一つの恋愛物語
カタリーナの結婚と並行して描かれるのが、妹ビアンカをめぐる恋愛模様です。
ビアンカには、ルーセンショー、ホーテンショー、グレミオらが求婚します。なかでもルーセンショーは彼女に一目ぼれし、身分を隠して家庭教師に変装するという計画を立てます。
従者トラーニオも主人の身代わりになり、別人を演じることで恋愛を助けます。さらに、ルーセンショーの父親ヴィンセンシオの身分をめぐる偽装まで加わり、物語は取り違えと変装の喜劇へ発展します。
この二つの恋愛物語が最終幕で結びつき、カタリーナとペトルーチオの関係をめぐる賭けへと進んでいきます。
主要登場人物一覧
- カタリーナ:気が強く、率直な物言いをするバプティスタの長女。
- ペトルーチオ:カタリーナに求婚するヴェローナの紳士。持参金にも関心を持つ。
- ビアンカ:カタリーナの妹。多くの男性から求婚される。
- バプティスタ:二人の娘の父親。姉の結婚を妹の結婚の条件にする。
- ルーセンショー:ビアンカに恋をする青年。身分を隠して彼女に近づく。
- ホーテンショー:ビアンカの求婚者の一人。
- グレミオ:ビアンカに求婚する裕福な年配男性。
- トラーニオ:ルーセンショーの従者。主人になりすまして恋愛を助ける。
- ヴィンセンシオ:ルーセンショーの父親。
- クリストファー・スライ:冒頭の導入部に登場する酔っ払いの職人。
【結末・解釈】じゃじゃ馬ならしは最後にどうなる?カタリーナは本当に変わったのか
「じゃじゃ馬ならし」の結末で特に議論されるのが、カタリーナの変化です。
最終幕では、ビアンカとルーセンショーの結婚が成立し、ペトルーチオとカタリーナもほかの夫婦とともに宴席に集まります。
そこでペトルーチオは、妻たちのうち誰が夫の呼びかけに応じるかという賭けを提案します。ルーセンショーとホーテンショーの妻は呼びかけに応じませんが、カタリーナだけはすぐに姿を現します。
ペトルーチオは賭けに勝ち、さらにカタリーナにほかの妻たちを呼びに行かせます。最後にはカタリーナが妻としての服従を説く長い演説を行い、ペトルーチオとともに退場します。
解釈1:カタリーナは本当に従順になった
伝統的な喜劇として見るなら、ペトルーチオの働きかけによってカタリーナが変化し、夫婦としてまとまったという解釈ができます。
序盤では激しく衝突していた二人が、最終幕では同じ方向を向いて行動しているため、対立から結婚生活の安定へ移ったという読み方です。
解釈2:カタリーナは演技をしている
もう一つの有力な読み方は、カタリーナが本当に服従したのではなく、ペトルーチオの振る舞いを理解したうえで、あえて彼に合わせているというものです。
最終幕の賭けでカタリーナが素早く応じたことは、夫婦間の力関係を彼女自身が利用している可能性も示しています。表面上はペトルーチオが勝者ですが、実際の主導権がどちらにあるのかは簡単には判断できません。
解釈3:当時の結婚制度そのものを描いた喜劇
さらに注目したいのが、作品に登場する結婚と持参金の関係です。
ペトルーチオはカタリーナの持参金を条件に結婚を考え、バプティスタは娘たちの結婚を父親の判断で進めます。女性自身の意思よりも、家族や男性の経済的な都合が優先される社会が描かれています。
この点を踏まえると、カタリーナを単純に「わがままな女性」と決めつけることはできません。彼女の反抗的な態度は、周囲から期待される女性像への抵抗としても読み取れます。
フォルジャー・シェイクスピア・ライブラリーも、二人の結婚が愛情に基づくものなのか、それとも恐怖や欺瞞によるものなのかという問いを作品解説で提示しています。
なお、冒頭にはクリストファー・スライという酔っ払いを貴族がだます導入部があります。彼に劇を見せるという劇中劇の構造も、この作品の特徴です。ただし、スライの物語は現存するシェイクスピア版では最後まで完結しません。
そのため、単純なハッピーエンドとして見るよりも、結婚、権力、男女の駆け引きを笑いの中に描いた作品として受け止めると、より多くの発見があります。
【映画・ドラマ・バレエ】じゃじゃ馬ならしの歴代作品と出演者を比較
「じゃじゃ馬ならし」という題名は、シェイクスピアの戯曲だけに使われているわけではありません。特に検索されることが多いのが、1967年の映画、1993年のフジテレビドラマ、ジョン・クランコによるバレエ作品です。
それぞれの関係を整理すると、同じ題名でも内容が異なることがわかります。
| 作品 | 年代・形式 | 主な出演者・関係者 | 特徴・見どころ |
|---|---|---|---|
| シェイクスピア版 | 1590年代初頭成立と推定・喜劇 | カタリーナ、ペトルーチオ、ビアンカ | 結婚と男女の力関係を描く原作 |
| 映画版 | 1967年・映画 | エリザベス・テイラー、リチャード・バートン、フランコ・ゼフィレッリ | 原作を映像化した華やかな歴史喜劇 |
| フジテレビ版 | 1993年7月〜9月・全12回 | 中井貴一、観月ありさ、内田有紀 | 現代日本を舞台にしたホームドラマ |
| ジョン・クランコ版 | 1962年初演・1969年改訂版初演・バレエ | マルシア・ハイデ、リチャード・クラガン(初演時の主要な踊り手) | スカルラッティの音楽を使った全2幕の喜劇バレエ |
1967年映画:エリザベス・テイラーとリチャード・バートンの共演
映画版「じゃじゃ馬ならし」は、1967年公開の「The Taming of the Shrew」です。監督を務めたのは、イタリア出身のフランコ・ゼフィレッリです。
主演はエリザベス・テイラーとリチャード・バートン。テイラーがカタリーナ、バートンがペトルーチオを演じています。
主な出演者は次のとおりです。
- エリザベス・テイラー:カタリーナ
- リチャード・バートン:ペトルーチオ
- マイケル・ヨーク:ルーセンショー
- ナターシャ・パイン:ビアンカ
- シリル・キューザック:グルミオ
- マイケル・ホーダーン:バプティスタ
脚本はゼフィレッリ、ポール・デーン、スーゾ・チェッキ・ダミーコの共同執筆です。音楽はニーノ・ロータが担当しました。
上映時間は122分。アメリカ映画協会(AFI)の作品情報にも、1967年の作品として監督、出演者、制作スタッフが記録されています。日本では1967年6月10日に劇場公開されました。
この映画の大きな魅力は、舞台演劇の言葉の応酬を、俳優の表情や身体表現、衣装、美術によって視覚的に楽しめることです。
特に、エリザベス・テイラーとリチャード・バートンという二人の存在感が、カタリーナとペトルーチオの激しい関係を際立たせています。原作の喜劇性を残しながら、映画ならではのスケール感を楽しめる作品です。
なお、ソニー・ピクチャーズの日本向け作品情報でも、監督や主要キャスト、役名が確認できます。
1993年フジテレビドラマ:中井貴一と観月ありさが主演
もう一つ、国内で検索されることが多いのが、1993年のフジテレビドラマ「じゃじゃ馬ならし」です。
放送期間は1993年7月5日から9月20日まで。全12回のホームドラマとして放送されました。
主演は中井貴一と観月ありさ。内田有紀、鶴田真由、草刈正雄、いしだ壱成、武田真治らも出演しています。
物語の主人公は、中井貴一演じる山田隆一郎です。勤務先の社長である北原まゆみと結婚しますが、彼女は結婚直後に事故で亡くなってしまいます。
その後、隆一郎の前に現れるのが、観月ありさ演じる北原夏美です。まゆみの娘を名乗る夏美と隆一郎が一緒に暮らすことになり、突然父親になった男性と、自由奔放な少女を中心とした物語が展開します。
主要キャストと役名は以下のとおりです。
- 中井貴一:山田隆一郎
- 観月ありさ:北原夏美
- 内田有紀:玉置亜矢
- 鶴田真由:杉村亮子
- 草刈正雄:久保田勝二
- いしだ壱成:久保田肇
- 武田真治:清水直人
脚本には神山由美子、戸田山雅司、岡田惠和らが参加し、演出は星護、木下高男、河野圭太らが担当しました。
このドラマは、シェイクスピアのカタリーナとペトルーチオの物語をそのまま映像化した作品ではありません。現代日本を舞台に、隆一郎と夏美の生活や人間関係を描く独立したホームドラマです。
したがって、1993年版を探している人は、1967年の海外映画や原作戯曲とは区別して調べる必要があります。
ジョン・クランコ版バレエ:言葉を使わずに描く恋愛喜劇
「じゃじゃ馬ならし」には、バレエ作品もあります。代表的なのが、振付家ジョン・クランコによる全2幕のバレエです。
この作品はシュトゥットガルト・バレエ団のために制作され、ジョン・クランコ財団の記録では、1962年12月2日に初演されています。その後、1969年3月16日に改訂版が初演されました。
音楽にはドメニコ・スカルラッティの鍵盤作品が使われ、クルト=ハインツ・シュトルツェが編曲・管弦楽化を担当。舞台美術と衣装はエリザベス・ダルトンが手がけました。
初演時の主要な踊り手として知られるのが、マルシア・ハイデとリチャード・クラガンです。
クランコ版の魅力は、シェイクスピアの言葉による駆け引きを、身体の動きや表情、舞台上の間合いに置き換えていることです。
カタリーナの反抗的な態度は、鋭い動きや強い身体表現によって示され、ペトルーチオとの衝突はダンスそのものが会話のような役割を果たします。
ジョン・クランコ財団は、この作品を20世紀を代表する数少ないバレエ・コメディの一つとして紹介しています。また、男女が互いを理解し、対等な関係に至る可能性を描いた作品としても説明しています。
なお、バレエにはクランコ版以外にも、ジョン・ノイマイヤーやモーリス・ベジャールらによる振付作品が知られています。題名だけで振付家を判断しないことも大切です。
【作品比較・評判】原作・映画・ドラマ・バレエは何が違う?選び方も解説
ここまで紹介した作品は、すべて「じゃじゃ馬ならし」という題名を共有しています。しかし、作品の本質や楽しみ方には違いがあります。
原作戯曲と1967年映画の違い
映画版は、原作の筋書きを基本的に引き継いでいます。カタリーナとペトルーチオの対立、ビアンカの結婚をめぐる駆け引き、最後の賭けという重要な要素は共通しています。
違いは表現方法です。戯曲では会話のテンポや言葉遊びが中心ですが、映画では俳優の表情や動作、衣装、ロケーションなどが物語を支えます。
原作の構造を理解したいなら戯曲、人物の表情や舞台となるイタリアの雰囲気を楽しみたいなら映画が適しています。
1993年ドラマはシェイクスピア版と別の物語
1993年のフジテレビ版は、海外の歴史喜劇を日本に置き換えたリメイクではありません。
主人公の隆一郎が突然父親の立場になり、夏美との共同生活を通じて人間関係を築いていく現代劇です。
そのため、シェイクスピア版のカタリーナとペトルーチオの結婚劇を期待して視聴すると、内容の違いに驚くかもしれません。
一方、気の強い女性と周囲の人間がぶつかり合う関係性や、家庭内での価値観の違いを楽しみたい人には、題名に込められた共通のイメージが興味深い作品です。
バレエ版は物語を身体表現で楽しめる
クランコ版のバレエは、原作の筋書きを大きく変えずに、舞踊ならではの表現へ置き換えています。
セリフの細かな意味を追わなくても、登場人物の距離感や感情の変化を視覚的に楽しめるのが魅力です。
特にカタリーナとペトルーチオの関係は、動きの強弱や二人の呼吸、舞台上の位置関係によって描かれます。演劇や映画とは違う形で、二人の駆け引きを味わえます。
どの作品から見るべき?目的別のおすすめ
- 物語の原点を知りたい人:シェイクスピアの戯曲。人物関係や結末の意味を深く理解できます。
- 映画として楽しみたい人:1967年版。エリザベス・テイラーとリチャード・バートンの共演が見どころです。
- 1990年代の日本のテレビドラマに興味がある人:1993年版。中井貴一と観月ありさを中心としたホームドラマです。
- 舞踊やクラシック音楽が好きな人:ジョン・クランコ版。音楽と身体表現で物語を楽しめます。
逆に、シェイクスピアの原作に忠実な物語を期待して1993年のドラマを選ぶと、ジャンルの違いから期待とのずれが生じます。視聴・鑑賞前に制作年とジャンルを確認することが、作品選びのポイントです。
また、題名にある「ならし」という言葉だけで、カタリーナが完全に従順になったと決めつけるのも早計です。現代の視点からは、女性の自己決定権や結婚における対等性という観点で作品を読み直すことにも意味があります。
【じゃじゃ馬ならしの作品内容】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:じゃじゃ馬ならしの原題は何ですか?
A1:英語の原題は「The Taming of the Shrew」です。ウィリアム・シェイクスピアによる喜劇で、気性の激しい女性カタリーナと、彼女に求婚するペトルーチオを中心に物語が展開します。
Q2:じゃじゃ馬ならしのあらすじを簡単に教えてください。
A2:気の強い姉カタリーナが結婚するまで妹ビアンカは結婚できないという父親の方針をきっかけに、ペトルーチオがカタリーナに求婚します。結婚後、二人は激しい駆け引きを繰り広げ、最後には夫婦の力関係をめぐる賭けが行われます。
Q3:カタリーナとペトルーチオは最後に結婚しますか?
A3:はい。二人は結婚し、最終幕の賭けではカタリーナが夫の呼びかけに応じることでペトルーチオが勝利します。ただし、カタリーナが本心から従順になったのか、演技として振る舞っているのかは解釈が分かれます。
Q4:1967年の映画版の主演は誰ですか?
A4:エリザベス・テイラーとリチャード・バートンです。テイラーがカタリーナ、バートンがペトルーチオを演じ、フランコ・ゼフィレッリが監督を務めました。
Q5:1993年のフジテレビドラマには誰が出演していますか?
A5:中井貴一、観月ありさ、内田有紀、鶴田真由、草刈正雄、いしだ壱成、武田真治らが出演しています。1993年7月5日から9月20日まで全12回放送されました。
Q6:1993年のドラマはシェイクスピアの原作を実写化した作品ですか?
A6:原作のカタリーナとペトルーチオの物語をそのまま実写化した作品ではありません。中井貴一演じる隆一郎と、観月ありさ演じる夏美を中心とした現代日本のホームドラマです。
Q7:ジョン・クランコのじゃじゃ馬ならしはいつ初演されましたか?
A7:ジョン・クランコ財団の記録では、1962年12月2日にシュトゥットガルト・バレエ団で初演されました。1969年3月16日には改訂版が初演されています。
まとめ:じゃじゃ馬ならしは原作・映画・ドラマ・バレエで楽しみ方が変わる
「じゃじゃ馬ならし」は、シェイクスピアが描いた結婚と男女の駆け引きをめぐる喜劇であり、映画やテレビドラマ、バレエへと広がった作品名でもあります。
中心となる原作では、気の強いカタリーナとペトルーチオの関係を通じて、結婚、持参金、男女の力関係、女性の自己表現といったテーマが描かれています。
1967年の映画版はエリザベス・テイラーとリチャード・バートンの共演、1993年のフジテレビ版は中井貴一と観月ありさによる現代のホームドラマ、ジョン・クランコ版は音楽と身体表現による舞台芸術という、それぞれ異なる魅力を持っています。
作品を選ぶ際に押さえておきたいのは、同じ「じゃじゃ馬ならし」という題名でも、すべてが同じ物語の映像化ではないという点です。
原作の文学的な奥深さを知りたいなら戯曲、俳優の演技を楽しみたいなら映画、1990年代の日本のテレビ文化に触れたいならドラマ、舞台芸術としての表現を味わいたいならバレエがおすすめです。
そして、カタリーナは本当に「ならされた」のかという問いは、作品を鑑賞する時代や演出によって異なる答えを生みます。単なる男女の恋愛喜劇として終わらせず、その結末に隠された駆け引きまで考えることが、「じゃじゃ馬ならし」を長く楽しむための大きなポイントです。
主な事実確認資料: フォルジャー・シェイクスピア・ライブラリー、アメリカ映画協会(AFI)、ソニー・ピクチャーズ、WEBザテレビジョン、ジョン・クランコ財団、英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー。 (出典: じゃじゃ馬 なら し(Yahoo!ニュース))