日本警察の拳銃は何種類?ニューナンブM60からサクラまで歴代モデルと使用ルールを徹底解説
2026年現在、日本の警察官が携帯する拳銃には、どのような種類があるのだろうか。制服警察官の拳銃として広く知られるのが、国産の回転式拳銃「ニューナンブM60」や、S&W(スミス&ウェッソン)製の「M360Jサクラ」だ。一方、刑事警察や警備警察などでは、SIG SAUER P230やH&K SFP9といった自動式拳銃も確認されている。
実際の日本警察の拳銃は、全国すべての警察官に同一モデルが配備されているわけではない。職務や所属によって装備が異なり、戦後から続く回転式拳銃の歴史と、専門部門を中心とした自動式拳銃の導入が並行している。さらに、拳銃の携帯や使用には国家公安委員会規則による明確な制限が設けられている。ここでは2026年10月時点の公開情報をもとに、歴代モデル、種類の違い、配備の変遷、法律上の使用条件を整理する。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 拳銃の種類:ニューナンブM60、S&W M37、M360Jサクラ、SIG P230など複数のモデルが確認されている。
- 装備の違い:制服警察官には回転式拳銃が広く知られ、刑事・警備などの専門部門では自動式拳銃も使用される。
- 歴史:1960年ごろからニューナンブM60が普及し、1990年代以降は後継モデルへの更新が進んだ。
- 携帯・使用規則:警察官等拳銃使用及び取扱い規範と警察官職務執行法第7条が基本的な法的枠組みとなる。
- 2026年の実態:全国の機種別配備数や完全な現行モデル一覧は、公的な公開情報だけでは確定できない。
【種類を一覧解説】日本警察の拳銃は何種類ある?代表的なモデルを紹介
日本警察の拳銃について、まず押さえておきたいのは「全国共通の拳銃が1種類だけ存在する」という理解は正確ではないことだ。
一般的な制服警察官が携帯する回転式拳銃と、刑事警察・警備警察などで使用される自動式拳銃では、採用されるモデルや用途が異なる。
また、旧型拳銃がすべて一斉に廃止されたわけでもない。更新の時期や所属によって複数世代の拳銃が存在するため、歴代モデルと現行の配備例を分けて考える必要がある。
ニューナンブM60:日本警察を代表する国産拳銃
ニューナンブM60は、日本の警察拳銃の歴史を語るうえで欠かせない国産回転式拳銃である。
製造元は新中央工業で、現在のミネベアミツミにつながる企業が開発・製造に関わった。名称の「ニューナンブ」は、日本の銃器開発に携わった南部麒次郎に由来する。
1960年ごろから警察への調達が始まり、長年にわたって制服警察官の代表的な装備として使用された。
特徴は、5連発の回転式構造と、警察官が日常的に携帯することを想定したコンパクトな設計だ。2インチと3インチの銃身長が異なるモデルも存在する。
生産は1990年まで続いたとされるが、生産終了と現場での運用終了は同じ意味ではない。長期にわたって調達された拳銃であるため、後継モデルへの移行後も歴史的な装備として知られている。
S&W M360Jサクラ:制服警察官の代表的な拳銃
現在の日本警察の拳銃を語る際、特に重要なのがS&W M360Jサクラである。
アメリカのスミス&ウェッソン社が製造するM360シリーズをベースに、日本向けの仕様として導入された回転式拳銃だ。2006年ごろから配備が始まったと、専門誌『月刊アームズマガジン』などが紹介している。
愛称の「サクラ」は、日本警察向けモデルとして知られる名称であり、ニューナンブM60の後継世代を象徴する存在でもある。
基本的には.38スペシャル弾を使用する5連発のリボルバーで、携帯性を重視した小型拳銃という位置づけにある。
なお、M360シリーズの海外仕様には異なる弾薬に対応するモデルも存在する。海外製品の一般仕様と、日本警察向けのM360Jサクラを同一視しないことが大切だ。
S&W M37エアウェイト:ニューナンブの後継世代
S&W M37エアウェイトは、ニューナンブM60などの後継として1997年ごろから導入された回転式拳銃である。
軽量化を意識したモデルで、海外メーカーの製品を警察装備として採用した時代の転換点を示している。
その後、M360Jサクラへの更新が進んだことで、M37は日本警察の拳銃の歴史における中間世代として位置づけられる。
SIG SAUER P230:刑事警察などで知られる自動式拳銃
回転式拳銃だけが日本警察の装備ではない。SIG SAUER P230は、その代表的な自動式拳銃の一つだ。
ドイツの銃器メーカー、SIG SAUERの製品として知られ、刑事警察を中心とした配備例が専門誌で紹介されている。
特に私服で活動する刑事や特殊事件捜査に関わる部門などで使用例が確認されている。また、一部の警察本部では制服警察官への配備例も報告されている。
このモデルの存在は、日本警察が制服警察官向けの標準的な装備と、任務に応じた専門装備を使い分けてきたことを示している。
H&K SFP9:警備警察などの自動式拳銃
H&K SFP9は、ドイツのヘッケラー&コッホ社が開発した自動式拳銃である。
日本では警備警察を中心とした配備例が専門誌で取り上げられている。従来の回転式拳銃とは異なるカテゴリーの装備であり、警備上の任務や所属部門によって使い分けられる。
ただし、SFP9を全国の一般警察官に一律配備された標準拳銃と理解するのは適切ではない。公開されている情報から確認できるのは、特定の部門を中心とした導入例である。
【歴代モデル比較】日本警察の拳銃はどう変わった?配備の変遷を年表で整理
日本警察の拳銃の歴史は、戦後の装備整備から国産拳銃の普及、海外製拳銃の導入、そして専門部門の装備多様化という流れで理解できる。
特に大きな転換点は、ニューナンブM60の登場と、その後のS&W製拳銃への更新だ。
公開されている専門誌の解説をもとに、主要モデルの関係を整理すると次のようになる。
| モデル | 種類 | 時期・配備の位置づけ | 主な特徴・関係 |
|---|---|---|---|
| S&W M36チーフスペシャル | 回転式 | 1959年ごろから配備例 | ニューナンブM60と並行する初期の代表的モデル |
| ニューナンブM60 | 回転式 | 1960年ごろから調達 | 日本警察を代表する国産拳銃 |
| S&W M37エアウェイト | 回転式 | 1997年ごろから導入 | ニューナンブなどの後継世代 |
| S&W M360Jサクラ | 回転式 | 2006年ごろから導入 | 日本警察向け仕様の代表的な拳銃 |
| SIG SAUER P230 | 自動式 | 専門部門などで配備例 | 刑事警察を中心に使用例が知られる |
| H&K SFP9 | 自動式 | 近年の専門部門での配備例 | 警備警察などで使用例が紹介されている |
1950年代後半〜1960年代:国産拳銃の時代へ
戦後の警察では、組織の再編や警察官の増員に伴い、拳銃の整備が進められた。
1959年ごろにはS&W M36チーフスペシャルの配備が進み、それと並行して新中央工業によるニューナンブM60の開発・調達が進展した。
1960年ごろから導入されたニューナンブM60は、長期にわたって日本警察の代表的な拳銃として認識されるようになる。
1990年代:ニューナンブM60からM37への移行
ニューナンブM60は1990年まで生産が続いたとされる。その後、後継となる拳銃の調達が進み、1997年ごろからS&W M37エアウェイトが導入された。
この時期の特徴は、国産モデルを中心とした時代から、海外製拳銃も積極的に取り入れる時代へと移ったことだ。
2000年代:M360Jサクラの登場
2006年ごろからS&W M360Jサクラの配備が始まった。
ニューナンブM60、M37エアウェイト、M360Jサクラという3世代の回転式拳銃は、日本警察の装備更新を理解するうえで重要な存在である。
一方、刑事警察や警備警察では自動式拳銃の使用例もあり、拳銃の種類は単純な世代交代だけでは説明できない状況になっている。
2026年:全国一律の機種数は公表されているのか
ここで注意したいのが、2026年時点の日本警察の拳銃を何種類と断定できる全国統一の公開一覧は確認できないという点だ。
警察庁が定める拳銃の使用・取扱規範は、携帯、使用、保管、訓練などのルールを定めているが、全警察本部の機種別配備数を示す資料ではない。
また、専門誌などが紹介する装備情報も、全国の全警察官を対象とした完全な機種別統計ではない。
したがって、「日本警察の拳銃は全部で5種類」「現在は3種類だけ」といった断定的な数字には注意が必要だ。代表的なモデルの数と、全国の実際の保有機種数は区別して考えたい。
【仕組みを比較】回転式拳銃と自動式拳銃は何が違う?
日本警察の拳銃を理解するには、回転式拳銃と自動式拳銃の違いを知っておくと分かりやすい。
ニューナンブM60やM360Jサクラは回転式拳銃、SIG P230やH&K SFP9は自動式拳銃に分類される。
回転式拳銃(リボルバー)の特徴
回転式拳銃は、シリンダーと呼ばれる回転式の弾倉を備えた拳銃だ。シリンダー内に複数の弾薬を収める構造で、ニューナンブM60やM360Jサクラが代表例となる。
構造が比較的分かりやすく、長い期間にわたって警察官の標準的な携帯拳銃として使われてきた。
日本警察で回転式拳銃が長く採用されてきた背景には、日常的な携帯を想定した小型設計や、警察装備としての運用実績がある。
自動式拳銃(オートマチック)の特徴
自動式拳銃は、弾倉に弾薬を収め、発射に伴う機構の作動によって次の弾薬を装填する方式の拳銃だ。
SIG P230やH&K SFP9などが代表例である。
一般的に、回転式拳銃とは弾薬の収納方法や機構が異なり、モデルによって装弾数、重量、寸法などにも違いがある。
日本警察では、すべての部門を自動式拳銃に統一するのではなく、任務に応じて異なるモデルを使用する形が確認されている。
回転式と自動式の比較
両者の違いを大きく整理すると、次のようになる。
- 回転式拳銃:シリンダーを使う構造で、ニューナンブM60やM360Jサクラが代表例。
- 自動式拳銃:弾倉を使用する構造で、SIG P230やH&K SFP9が代表例。
- 携帯性:どちらもモデルによって大きさや重量が異なり、用途に応じた選択が必要。
- 配備の考え方:一般的な制服勤務と専門的な警備・捜査では、装備の構成が異なる場合がある。
重要なのは、自動式拳銃のほうが常に優れている、あるいは回転式拳銃のほうが古くて劣っているという単純な比較はできないことだ。
警察装備は、単体の性能だけでなく、携帯性、管理、訓練、職務との適合性などを総合して考える必要がある。
【警察官の装備事情】拳銃は誰に配備される?制服警察官と刑事で違う理由
警察官の拳銃というと、交番勤務の警察官が腰に携帯している姿を思い浮かべる人が多いだろう。
しかし、警察組織には地域警察、刑事警察、交通警察、警備警察など複数の部門があり、すべての警察官が同じ勤務内容ではない。
制服警察官と回転式拳銃
交番勤務や地域警察など、制服で勤務する警察官にとって拳銃は職務上の重要な装備の一つである。
ニューナンブM60やS&W M360Jサクラは、制服警察官の拳銃として広く知られている。
ただし、2026年現在の個々の警察官の装備を外見だけで判断することは難しい。旧型モデルの残存状況や所属ごとの装備の違いも考慮する必要がある。
刑事警察では自動式拳銃の配備例もある
刑事警察では、私服で捜査活動に従事する警察官もいる。
専門誌『アームズマガジン』の2024年5月号掲載記事では、SIG SAUER P230が刑事警察を中心に使用されていることが紹介された。
また、特殊事件捜査に関わる部門やSPなどでの使用例も取り上げられている。
このように、警察官の装備は単純に制服か私服かだけで決まるものではなく、所属や任務との関係で理解する必要がある。
警備警察・特殊部門の装備
警備警察には、重要施設の警戒や重大事件への対処など、一般的な地域警察とは異なる任務がある。
そのため、拳銃以外にも任務に応じた特殊銃などが整備されている。
2025年11月には、熊による人的被害への対応を背景として、警察官等特殊銃使用及び取扱い規範が改正され、特殊銃を用いた熊等の駆除が任務に加えられた。
これはライフル銃などの特殊銃に関する規則の改正であり、一般的な拳銃の携帯・使用規則とは別の制度である。拳銃と特殊銃を同じ装備区分として扱わないことが重要だ。
【法律と規則を確認】警察官の拳銃携帯ルールと使用条件
警察官が拳銃を携帯しているからといって、自由に取り出したり使用したりできるわけではない。
日本では、警察官職務執行法と国家公安委員会規則によって、拳銃の携帯・使用・管理について具体的な枠組みが定められている。
警察官等拳銃使用及び取扱い規範とは
正式名称は「警察官等拳銃使用及び取扱い規範」。昭和37年国家公安委員会規則第7号として制定された規則である。
対象は警察官および皇宮護衛官で、拳銃を適正かつ的確に使用・管理するための基本事項を定めている。
規則は大きく次の内容で構成されている。
- 第1章:総則
- 第2章:使用等
- 第3章:携帯等
- 第4章:訓練
- 第5章:保管
- 第6章:拳銃等の手入れ及び検査
2025年6月1日には、刑法改正に伴う用語変更などを含む改正が施行されている。2026年10月時点では、この改正後の規則が現行の法令として確認できる。
警察官は勤務中、常に拳銃を携帯するのか
規範第11条では、制服または活動服を着用して勤務する警察官は、原則として拳銃を携帯するものと定められている。
ただし、例外も設けられている。
- 室内で勤務するとき。ただし、交番などの公衆から見える場所での勤務は別扱いとなる。
- 会議や事務打ち合わせに出席するとき。
- 儀式に出席するとき。
- 音楽隊員が演奏に従事するとき。
- 留置施設で看守勤務に従事するとき。
- 交通整理、交通取締り、交通事故処理などに従事するとき。
- 災害応急対策の活動に従事するとき。
- 雑踏警備などで所属長が携帯に支障があると認めたとき。
さらに、これら以外でも、拳銃の携帯が不適当であると所轄庁の長が認めた場合には例外となる。
また、私服や特殊な被服で勤務する場合でも、拳銃を使用する可能性のある職務に従事するときには携帯するものとされている。
つまり、拳銃の携帯は警察官という身分だけで一律に決まるのではなく、勤務形態や職務内容、規則上の例外によって判断される。
拳銃を取り出す・構えることができる条件
規範第4条では、職務の執行に当たり拳銃の使用が予想される場合、警察官はあらかじめ拳銃を取り出しておくことができると定めている。
ただし、拳銃を奪われないよう細心の注意を払うことや、相手を不必要に刺激しないことも求められる。
第5条では、警察官職務執行法第7条に規定する場合に、相手に向けて拳銃を構えることができると定めている。
したがって、拳銃を取り出す行為、相手に向けて構える行為、実際に発射する行為は、それぞれ区別して理解する必要がある。
拳銃を撃つ場合には予告が必要なのか
規範第6条では、拳銃を撃とうとするときは、相手に対して発射することを予告するものと定めている。
また、第7条では、一定の条件のもとで威嚇射撃を行うことが認められている。
ただし、威嚇射撃についても無制限に認められているわけではない。周囲の人に危害を及ぼさないよう、射撃の時機や方向に注意し、回数も必要最小限にとどめる必要がある。
事態が急迫している場合や、威嚇射撃が適切でない場合などには、威嚇射撃を先行させる必要がないケースも規定されている。
人に向けて発射できる条件は厳しく制限される
拳銃の使用条件を理解するうえで中心となるのが、警察官職務執行法第7条である。
同条は、犯人の逮捕や逃走防止、自己または他人の防護、公務執行に対する抵抗の抑止に必要な相当の理由がある場合、事態に応じて合理的に必要と判断される限度で武器を使用できると定めている。
一方で、人に危害を与えることは原則として禁止されている。
例外として、刑法第36条の正当防衛、第37条の緊急避難に該当する場合や、同条に定める一定の重大犯罪に関する逮捕・逃走防止などの条件を満たす場合が規定されている。
規範第8条も、この警察官職務執行法第7条の例外要件を踏まえて、相手に向けて拳銃を撃つ場合の取扱いを定めている。
さらに、発射する場合には相手以外の人に危害を及ぼさないよう、事態の急迫性や周囲の状況に応じて注意を払わなければならない。
したがって、「警察官は逃走する犯人に自由に発砲できる」という理解は誤りである。逮捕の必要性だけでなく、法律上の条件や発射の合理的な必要性が問われる。
発射後の報告や拳銃の保管も規則で管理される
規範第10条では、警察官が拳銃を撃った場合、所属長への報告について定めている。報告事項には、使用理由、場所、時刻、結果などが含まれる。
また、第15条以降では拳銃の訓練や保管について規定されている。
貸与された拳銃は警察官個人にも保管責任があり、携帯しない場合には取扱責任者に保管を依頼できる仕組みとなっている。
このように、警察拳銃は携帯している間だけでなく、使用後や保管時も組織的な管理の対象となっている。
【誤解を検証】日本警察の拳銃について知っておきたい5つのポイント
日本警察の拳銃については、映画やドラマ、インターネット上の解説などを通じて、実際の運用とは異なるイメージが広まっていることもある。
誤解1:日本の警察官は全員サクラを持っている
これは正確ではない。
M360Jサクラは制服警察官の代表的な拳銃として知られているが、刑事警察や警備警察などでは自動式拳銃の配備例もある。
また、すべての警察官が常時拳銃を携帯するというわけでもなく、勤務内容による例外が規範第11条に定められている。
誤解2:ニューナンブM60は完全に姿を消した
ニューナンブM60は1990年に生産が終了したとされるが、生産終了と運用終了は別の話だ。
長期間にわたって配備された拳銃であり、後継モデルへの更新が進んだことだけを理由に、全国から一斉に姿を消したと判断することはできない。
現在の個別の残存数や配備状況については、全国統一の公開データが必要となる。
誤解3:日本警察には回転式拳銃しか存在しない
これも誤りだ。
SIG SAUER P230やH&K SFP9などの自動式拳銃は、警察の専門部門などにおける使用例が紹介されている。
日本警察の拳銃を回転式だけに限定して理解すると、実際の装備の多様性を見落としてしまう。
誤解4:拳銃を抜いたら必ず発砲できる
拳銃を取り出すことと発射することは、法令上も異なる行為だ。
規範第4条、第5条、第6条、第8条などは、それぞれの段階に応じた取扱いを定めている。
特に人に危害を与える発射については、警察官職務執行法第7条による制限がある。
誤解5:2025年以降の特殊銃規則改正で拳銃の使用条件も変わった
2025年11月13日に施行された警察官等特殊銃使用及び取扱い規範の改正は、熊などの駆除を警察官の特殊銃使用任務に加えたものだ。
対象となるのは特殊銃に関する制度であり、通常の拳銃の使用条件を自由化した改正ではない。
拳銃の使用については、引き続き警察官職務執行法や警察官等拳銃使用及び取扱い規範の枠組みで判断される。
【プロの結論】日本警察の拳銃を理解するための重要な判断基準
日本警察の拳銃を理解する際、最も重要なのは、機種名だけでなく「誰が、どのような職務で使用するのか」という関係性に注目することだ。
ニューナンブM60からM37、M360Jサクラへの変遷は、制服警察官が携帯する拳銃の世代交代を象徴している。一方、SIG P230やH&K SFP9の存在は、刑事警察や警備警察などの専門的な職務に応じた装備の多様化を示している。
ここから分かるのは、日本警察の装備更新が、単純に古い拳銃を新しい拳銃へ置き換えるだけのものではないということだ。
拳銃の選定や配備には、携帯性、管理のしやすさ、職務との適合性、訓練、組織全体の装備体系など、複数の要素が関係している。
また、拳銃の種類と使用条件は別の問題である。どれほど新しい拳銃であっても、警察官が自由に使用できるわけではない。警察官職務執行法第7条と国家公安委員会規則による制約が存在する。
2026年の日本警察の拳銃を調べる際には、次の3点を判断基準にすると情報を整理しやすい。
- 機種の確認:ニューナンブM60、M37、M360Jサクラ、SIG P230など、モデルごとの歴史と配備部門を区別する。
- 情報の確認:全国一律の配備数と、専門誌などが紹介する個別の配備例を混同しない。
- 法制度の確認:拳銃の携帯、取り出し、構え、発射はそれぞれ異なる規則の対象であることを理解する。
日本警察の拳銃に関するよくある質問(FAQ)
Q1:日本警察で最も有名な拳銃は何ですか?
A1:ニューナンブM60とS&W M360Jサクラが代表的だ。ニューナンブM60は長年にわたって使用された国産拳銃で、M360Jサクラは2006年ごろから配備された日本向けモデルとして知られている。
Q2:日本の警察官は現在もニューナンブM60を使用していますか?
A2:ニューナンブM60は1990年に生産が終了したとされるが、生産終了と現場での運用終了は同じではない。2026年現在の全国的な残存数や個別の配備状況を示す公的な一覧は確認できない。
Q3:日本警察には自動式拳銃もありますか?
A3:ある。SIG SAUER P230やH&K SFP9などが代表例として知られている。刑事警察や警備警察など、専門部門での使用例が紹介されている。
Q4:警察官は勤務中なら必ず拳銃を携帯するのですか?
A4:制服や活動服で勤務する場合は原則として携帯する。ただし、室内勤務や会議、交通整理、災害対応など、規範第11条に定められた例外がある。
Q5:警察官は逃走する犯人に拳銃を撃つことができますか?
A5:無条件に撃てるわけではない。警察官職務執行法第7条に定められた必要性や合理的な限度、発射によって人に危害を与える場合の例外要件などを満たす必要がある。
Q6:2026年現在、日本警察の拳銃は全部で何種類ありますか?
A6:全国の全警察本部を対象とした最新の機種別一覧や総種類数は、公的な公開情報からは確定できない。代表的な公開事例としては、ニューナンブM60、M37、M360Jサクラ、SIG P230、H&K SFP9などが挙げられる。
まとめ:日本警察の拳銃は歴代モデルと任務別の配備を理解することが重要
日本警察の拳銃は、戦後の装備整備からニューナンブM60の普及、S&W M37エアウェイト、M360Jサクラへの更新という歴史を持つ。
一方で、刑事警察や警備警察などではSIG SAUER P230やH&K SFP9といった自動式拳銃も使用されており、回転式拳銃だけで警察全体の装備を説明することはできない。
2026年現在も、一般的な制服警察官向けの装備と専門部門の装備には違いがある。さらに、拳銃の携帯や使用は警察官等拳銃使用及び取扱い規範と警察官職務執行法第7条によって厳格に管理されている。
日本警察の拳銃を正しく理解するためには、単に何種類あるかを数えるのではなく、歴代モデルの関係、回転式と自動式の違い、職務別の配備、そして法的な使用条件を総合的に見ることが大切だ。
今後の装備更新についても、全国一律のモデル変更が発表されたかどうかと、特定部門で新型拳銃が導入されたという情報を区別して確認することが、実態を正しく把握するためのポイントとなる。
主な根拠資料: e-Gov法令検索の「警察官職務執行法」「警察官等拳銃使用及び取扱い規範」、国家公安委員会の2025年規則改正資料、専門誌『アームズマガジン』の日本警察の拳銃に関する装備解説。 (出典: 日本 警察 拳銃(Yahoo!ニュース))